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2007年12 月 3日 (月)

ゴルフⅤGTIのリアブレーキ交換・・・その後のインプレなど

 COXリアビックローター&キャリパーキット画像

すっかり東京モーターショーモードでさぼっていたゴルフⅤGTI関連の話題ですが、一ヶ月ちょい前に交換したリアブレーキシステムの写真をUPしていなかったことを思い出したので、上げておきます。上の画像がCOXリアビックローター&キャリパーキットになります。

VW某車の純正キャリパー画像

ゴルフⅤGTIの純正リアキャリパーよりも一回り大きいですね。見る人が見ればどの車種の純正キャリパー流用しているか分かることでしょう。。。心配していた前後バランスは以前の装着報告の通り申し分ない感じでブレーキに関するストレスはほぼ皆無となりました。鳴きも以前のARC製パッドでは時折嫌な音が出ていたのですが、このCOXのキットにしてから全く無し。非常に完成度の高いキットですね。

焼き入れ処理された大型ローター画像

ローター径もGTI純正ローターより一回り大きくなり、ブレーキローター自体も他グレードの純正品を焼き入れ加工していたりと制動力耐久性共に申し分ないです。。。が、上で「ほぼ」と書いている通り、一点だけ気になる点が出てきました。装着後しばらくは絶対制動力が上がっているため気にならなかったのですが、心なしかリニア感に欠けるといいますか、自分の好みだともう少しリニアにがっちり効いてもいいかな?と思われる点ですかね。

おそらくこれはブレーキシステムそのものよりも、ジムカーナにも使えるような過激なブレーキフルードから「普通の」スポーツフルードであるATEスーパーブルーレーシングに交換した為だと推測され、yokoとしてはそのうちAP Racing PRF660に交換する自分への言い訳ができたかなと、相変わらずしょうもないことを考えていたりします。

近いうちにまた箱根辺りで本気で踏んでこようと思いますので、その後にフルードを交換するかどうか決めたいと思います。

関連記事:リアブレーキキャリパー&ローターをVW純正流用品に交換
関連記事:COX ビッグリアローター & キャリパーキット
関連記事:ブレンボ GTキット - Brembo Gran Turismo Brakes

2007年10 月20日 (土)

リアブレーキキャリパー&ローターをVW純正流用品に交換

Myゴルフ5GTIのリアブレーキシステムをCOXのVW Golf V GTIリア用 ビッグローター&ビッグキャリパーキットに交換してきました。今回はSUGOのサーキットトライアルから帰ってきたばかりのこりんさん(GTI Daysの管理者様)と現地で待ち合わせ、COXにお付き合い頂きました。久々にこりんさんのGTIを拝ませて頂きましたが(うちの近辺はなぜか白か黒ばっか)、やっぱり赤いGTIは格好いいですねぇ~

今回のリアブレーキ交換のテーマはずばり「前後ブレーキバランスの最適化」です。フロントブレーキにブレンボグランツーリスモキットを装着しているMyゴルフ5GTIは、絶対的な制動力は強化されているものの、リアに比べてフロントが効き過ぎることからくる前のめり感や、ARC製のリアブレーキパッドが自分の好みに合わないことからくる不快感(苦笑)などを改善したいと思っていたので、COXから発売されたリアブレーキキットは、私にとってまさに意中のパーツだったんです^^;

COXのVW Golf V GTIリア用 ビッグローター&ビッグキャリパーキットはフォルクスワーゲンの「ある車」の純正流用品を使用し、GTIより一回り大きいビッグキャリパーとローター、ATEのブレーキフルード、FERODOのDS2500に工賃を含んで16万円と、とてもお買い得なキットになっています。ちなみにローターは純正流用品を熱入れ加工スリット加工しているので、スポーツ走行などにも十分対応しています。

キットに入っているブレーキフルードはATEのノーマルグレード(DOT4)ですが、私はプラス980円で同じくATEのスーパーブルーレーシングを入れてもらいました。GTIカップなどでも使っているブレーキフルードなので性能面で安定していると思われるのと、「ドライ沸点280℃」「ウェット沸点200℃」とDOT4規格ながら中々優秀なブレーキフルードです。ちなみにこのスーパーブルーレーシングは色も鮮やかな青みたいですね。今まで使っていたブレーキフルードが知り合いの店のちょっと「特殊な」ブレーキフルードだったため、ゴルフGTIでは定番のこのブレーキフルードでどのようにフィールが変化するか楽しみでした。次回こそはAP RacingのPRF660試してみよう・・・

大体三時間半ほどの作業時間の間、こりんさんやサーキットトライアルで優勝されている「あるお方」と談笑しながら待っていましたが、話の内容が色々濃いので会話の内容はまたの機会に書きたいと思います(笑)

さて、COX VW Golf V GTIリア用 ビッグローター&ビッグキャリパーキットのファーストインプレッションですが・・・めちゃくちゃいいです(最近こればっか)。狙い通り前後のブレーキバランスは改善され、普通に走っている限りは「これ以上何を望むか」という感じ。細か~いことを言えば「さすがにリアが効き過ぎか?」という気がしないでもありませんが、これはフロントのブレーキパッドの調整などで如何様にもなる範囲なのと、まだ慣らしも済んでいない状態なので評価保留としたいと思います。感触的にはリアのブレーキを入れ替えたというよりも、前後共にマッチングの取れたキットに入れ替えたような質感の高さを感じます。

また帰り道に感じたことなのですが、嬉しい副産物があることが分かりました。前後重量バランスが 少しだけ 改善したせいか、SRE RS1車高調に交換してから良くなったリアの収まり具合が更に良化した?と感じたのです。最初は減速時のフィールが良くなったからそう感じるだけかと思いましたが、アクセル踏みっぱなしの高速道路でも渋滞時のクリープ走行でも同様にフィールが良くなっているので本当に改善しているかもしれません。バネ下の前後重量差は乗り心地に与える影響が大きいのかもしれませんね。この部分はもう少し走りこんでから再度報告しようと思います。

このリアブレーキキットはブレンボ グランツーリスモキットに限らず、ゴルフⅤでフロントのブレーキキャリパー&ローターなどを交換されている方全般にお奨めのキットですね。ちなみにCOXのモノブロック4ポッドキャリパーは、以前試乗した際の印象からするとブレンボよりも更に前後バランスが取れていると思われます。

P・S 次はorangeさん、行っちゃって下さい@@w

関連記事:ブレンボ GTキット - Brembo Gran Turismo Brakes
関連記事:COX ビッグリアローター & キャリパーキット
関連記事:ゴルフⅤ GTIの純正ブレーキ

2007年10 月 6日 (土)

ゴルフⅤのパーツ交換履歴 - 足回り&ブレーキチューニング

去年の年末に納車された我がゴルフⅤ GTIのモディファイ、チューニングも初期の重点改善項目としていた足回りブレーキがようやく一区切りつきそうな感じです。なにかと申しますと・・・おそらく今年度最後の大物となるリアのブレーキキットをついに発注しました。具体的な製品は以前紹介したCOXのリアビッグローター&キャリパーキット になります。

この商品は完全受注生産になるので取り付けまでにはまだ時間がありますが、おそらく今月末~来月上旬には仕上がってくるのではないかと思われます。どうもローターの焼き入れスリット加工に時間がかかっているようです。フロントブレーキはブレンボGTキットを入れているのため、絶対的な制動力は大幅に向上しているものの前後バランス、特に急制動時の前のめり感が気になっていました。これで高速域からのブレーキングが気持ちよくなるといいのですが・・・

2007/10/06 時点のゴルフGTIチューニング・メンテナンス内容は以下の通り

1500キロ オイルをモチュール 8100 X-CLEAN に交換
※オイル交換後、妻の出産&仕事で多忙になり三ヶ月で500キロという超スローペース
2000キロ サスペンションを純正からARC CLIMAX EVO 車高調に、ブレーキパッドを前後純正からARC製(中間グレード)に交換
2500キロ ブレーキローターを研磨し、ブレーキパッドをフロントのみARCからフェロードDS2500に交換
3500キロ フロントブレーキシステムを純正ATEからブレンボグランツーリスモキット に換装
4000キロ ホイールをOZのウルトラレッジェーラ に、タイヤをミシュランパイロットスポーツPS2 に交換
※4000キロ~6000キロ ARC CLIMAX EVOの減衰調整に手こずる
4500キロ前後 車高・アライメント調整、空気圧設定を色々試し、空気圧は乗り心地改善のため260まで落とす。
5500キロ COXボディダンパー装着
6000キロ サスペンションをARC CLIMAX EVOからザックスレースエンジニアリング RS1 に交換。長い足回り追求の旅が終わる(笑)
7000キロ 空気圧を280に再調整。RS1の場合、理論上の標準空気圧でも乗り心地に問題ないことを確認(二名乗車&LI92で計算)。
7500キロ? リアブレーキ換装予定

書いていて気づきましたがそろそろオイル交換したほうがいいかもしれませんね。今はモチュール8100 X-CLEAN(5W-40)が入っていますが、次は別のブランドを試してみようかと思っています。NUTECインターセプターかパワークラスターかで迷っているんですよね・・・。あ、その前にホイールバランスも調整しにいきたいな。。。

車道楽って本当にお金かかりますね^^;

関連記事:COX ビッグリアローター & キャリパーキット

2007年8 月12日 (日)

COX C20Tに試乗しました

COXにボディダンパーを装着しに行った際、最近発売になった「VW Golf V GTIリア用 ビッグローター&ビッグキャリパーキット」に関して質問したところ、COXのコンプリートカーであるC20Tに装着されているとのことで試乗させてもらうことになりました。下記の写真がCOX C20Tに装着されているGTIリア用 ビッグブレーキローター&ビッグブレーキキャリパーキットの写真です。

COXビッグローター&ビッグキャリパーキット

一見純正ぽい印象を受けますが、事実このブレーキキャリパーはとある車の純正流用品らしくその分コストを抑えられているとのこと。ただ、車種が何なのかは教えてもらえませんでした。ブレーキローターはかなり大きくなっていますが、キャリパーは「ちょっとだけ大きい?」という程度です。ちなみにキットに入っているブレーキパッドは嬉しいことにフェロードDS2500です。

COX C20Tの試乗はCOXカスタマーセンターの周りの高低差のある丘陵地帯をソコソコの距離走らせてもらいました。このコースは車も少なく気持ちよく試乗することができていいです。まず最初に感じたのはC20Tに装着されているフロントブレーキ、COX モノブロック4ポッドキャリパーの印象が以前とある店で感じたようなピーキーさが無かったことです。ブレンボに慣れたせいかな・・・。当然ながらフロント・リアのブレーキバランスは中々のモノで、そこそこ踏み込んだ状態から急制動かけた際も、ブレーキを残したままコーナーに進入した際も非常に安定した姿勢で減速します。かな~り良いです^^;

ただCOX C20Tはブレーキ単体の性能よりも、専用に組まれたザックス SREベース車高調の乗り味の良さと、シャーシとエンジンのバランスが取れたコンプリートカーならではの質感の高さのほうが印象に残ります。C20T・・・乗っては行けないものを乗ってしまった感じです。パワーもさほど上げずにレスポンスと低速トルクを維持する方向にセッティングを振っているのも好印象ですし、何はともあれザックスSREベース車高調の出来が良く、旋回性能が高いにも関わらず直進安定性も純正以上に高く乗り心地もとてもよいです。理想の脚に近いかも・・・。ただ、大きめの段差を乗り超えた時に純正ならではの「リア跳ね現象」が結構きつかったのが気になりました。リアのスタビレートが高いのかな?とも思いましたが、同じ場所を自分の車で走ってみないと何とも言えないですね。

まぁ、リアのビッグブレーキローター&ビッグブレーキキャリパーキットは鳴きなどの問題もなくフィールもいいのと、ブレンボとのバランスも純正キャリパーよりは良くなるはずなので真剣に購入を検討したいと思います。

宝くじ当たればC20T化ってのも良いかもしれませんね(笑)

追記:2007.08.19

C20T試乗に関する記述がメインになってしまい肝心なことを書くのを忘れていました。
リアビッグブレーキローター&ビッグブレーキキャリパーキットは純正のサイドブレーキをそのまま使用できます。
リアブレーキ換装の際には気になるポイントですよね~

関連記事:ブレンボ GTキット - Brembo Gran Turismo Brakes

2007年8 月 5日 (日)

COX ビッグリアローター & キャリパーキット

COX ビッグリアローター & キャリパーキット  

COXから待望の ゴルフⅤ GTI用 ビッグリアローター & キャリパーのキットが発売されました。このCOXブレーキキットの中味はというと・・・

キャリパー本体

ビックローター

専用ブレーキパッド

ブレーキオイル

取付用ブラケット一式

とのことで、値段は工賃込みで¥160,000なのでかなりお買い得なキットです。但し、COXカスタマーセンター限定のモデルのようですので、COXがある秦野中井に行けない方は辛い設定ですね。おそらくフロントのCOX 4POT モノブロックキャリパーキット(ゴルフⅤGTI用)などと同じ高品質なブレーキローターを使っていることが考えられるので、品不足を見越した上での限定販売なんじゃないかな?と推測してます。

今までゴルフ5用のブレーキキットはブレンボをはじめフロントのみの設定が多いことと、リアブレーキローターで丁度良いアフター物が無いことからリアブレーキは手を入れづらいなぁと思っていました。今回のCOXリアブレーキキャリパー&ビッグローターのキットのようなリアブレーキキットを待ち望んでいた人も多いんじゃないでしょうか。

私のゴルフⅤ GTIはフロントブレーキをブレンボグランツーリスモキットロータスキャリパー)に入れ替え済みで、リアには純正キャリパー&ローターにARCのブレーキパッドを装着しているので、交換の際にはブレンボとの前後バランスなども若干気にかかります。リアのブレーキローターは別段歪みなどは出ていないので今すぐ交換したいとは思っていませんでしたが、今つけているリアブレーキパッドの効き具合がVW純正ブレーキローターとの組み合わせだと「噛み過ぎる」ような感じになっており、制動力はともかく正直あまりフィールもよくありません。

このCOXのリアブレーキキットがフロントのブレンボ ロータスキャリパーとバランス的に問題なければ、是非導入したい一品ですね・・・

先日の記事にあるボディダンパーといい、このリアブレーキキャリパー&ビッグローターキットといい、しばらくCOXのほうにお世話になる機会が増えるかもしれません。

サマージャンボのこともあり、ここのところ買えもしない高級車の記事が多かったのですが、3億円は無理でも10万円でも当たれば速攻発注しそうな感じですね^^;

参考記事:VW Golf V GTIリア用 ビッグローター&ビッグキャリパーキット
関連記事:ブレンボ GTキット - Brembo Gran Turismo Brakes
関連記事:ゴルフⅤ GTIの純正ブレーキ

2007年6 月23日 (土)

ブレーキローターの材質

しつこいようですが、ブレーキねたです^^;

以前、ブレーキローターとパッドの関係に関して記事を書きましたが、今回はローターの材質や製法の違いでどのような違いが出てくるのか、本当に高級材質と呼ばれているブレーキローターが本当に良いのか・・・など知り合いの専門家の話などを参考に書いてみます。

ブレーキローターの材質は国産だろうと海外製だろうとほとんどが鋳鉄の一種である「ねずみ鋳鉄」という鉄で出来ています。通称FC鋳鉄と呼ばれるものがこれにあたりますが、これに対してレース用などに使用されるのが「ダグタイル鋳鉄」(通称FCD鋳鉄)と呼ばれる強化鋳鉄で、組織中の黒鉛を球状にして強度や延性を改良する工程があることから高級素材として扱われ、車以外の分野でも使われています(最近では高強度が要求される配管にも使われるらしい)。この他にCV鋳鉄などもありますが、こちらは両者の中間の性質を持つので一見良さそうですが、いきなり割れることもあるということで基本的には候補から外した方が無難です。

確かにダグタイル鋳鉄はメタル系のブレーキパッドなどとも相性が良く、温度域もより高い所まで対応できることからサーキットなどに持ち込むには最適な素材なのですが、何せ値段が高いのと硬度がきわめて高いゆえに通常使用域でのフィールやパッド鳴きなどの部分に関してはねずみ鋳鉄に劣る部分もでてきます。

私も最初は謳い文句などを読んで「ダグタイル鋳鉄はなんかよさげ」などと思い、今回もあるSHOPから発売されているダグタイル鋳鉄製ブレーキローターの購入も考えたのですが、色々な方の話を聞いてみると高級な素材だから、強度があるから良いとかそんな単純なものじゃなさそうだと分かってきました。

まず一般的に純正ブレーキローターに広く使用されているねずみ鋳鉄製ブレーキローターですが、同じねずみ鋳鉄でもその製作工程によって品質(ここで言う品質とはブレーキローターへの適性という意味)に大きな違いがあるそうです。もう少し細かい話をすると、全く同じ素材から作っても強度に大きな差が生まれるのがねずみ鋳鉄の特性で、一番大きな違いになりがちなのが製作してから冷却までの時間をどれだけとるか・・・ようするに「ゆっくり冷やした」かどうかがとても大事なんです。大量生産品でささっと作り、効率的に冷やそうとするとどうしてもこの冷却時間が短くなるので、硬度が不足したり品質にバラツキが出たりしてちょっと強めのパッドを入れただけでも熱変形を引き起こしたりします。

また熱処理済みであることを理由にローターの高強度を謳っているメーカーも多々ありますが、焼き入れそのものも600度以上の熱で時間をかけて焼いた物もあれば、バーナーで軽く焼いた程度の物もあり、実際に品質や硬度に影響する冷却工程をきちんととっていないメーカー、要は本来の生産規模に比べて大量生産しているメーカーのブレーキローターには注意が必要なようです。

よって普段は街乗りでたまにスポーツ走行を楽しむような私のような人間には、高品質なねずみ鋳鉄ローターが最適でかつコストも一番かからないという結論に至りました。私が今回のブレーキシステムの入れ替えの中で重視した項目の1つはこのローター自体の性能の部分で、購入したブレンボ GTキットや候補のAPレーシングCOXの4ポッドモノブロックキャリパーキットなどいずれも高品質なローターを使用していることでしたので、これらの製品に関しては安心して購入できると思います。
※COXの4POTキャリパーキットの品不足は、この高品質ローターの調達(生産)が中々できないことが原因のようです。

昔のAP Racingの高級ブレーキローターなどは製作からゆっくり冷やした後、一年ほど寝かせてわざと錆を出させ不純物を排出させた後で研磨して出荷していた製品もあったらしいです。。。まぁさすがにここまでやる必要はないかと思いますが、街乗りメインの人でもスポーツ走行時にきっちりブレーキを踏む人はローターの材質も勿論ですが、その品質にも気を配る必要がありそうです。

 

関連記事:ブレーキローターとパッドの関係

 

2007年6 月13日 (水)

石川エンジニアリング i SWEEP

先日VW GOLF FAN Vol.12が発売されましたが、その中で標題にある石川エンジニアリング i SWEEPの記事が出ていましたね。

i SWEEPは今回確か二回目の紹介だったかと思いますが、以前の記事の中で気になった「前後バランスを考えた摩擦材」という観点と、ゴルフの特性を考えたきめ細かいラインナップ設定に興味を持っていました。実はブレンボに決める前にこちらも気になっていたんですよね。

今回のi SWEEPラインナップはダストが目立ちにくく一番純正に近いIS1500、純正よりちょい効くけどスチール系が入っていない(もしくは非常に少ない)IS2000ロースチール系のIS3000、IS3000の高温仕様であるIS3500、レース用のIS4000と・・・ビジネス的に大丈夫なんだろうかと心配になってしまうくらいの品揃えです。IS3500以上はハイスチールなので一般的な用途(=街乗り)には向いていないでしょうね。

感心なのは所謂「純正より効くスポーツパッドだけど、サーキット行くにはちょっと物足りない」というゴルフⅤ GTIでは需要が多いであろうクラスに、IS2000とIS3000というスチール含有率を変えたタイプを用意していることだと思います。特にIS2000は摩材の配合でローターへの攻撃性、鳴きに対する対処などしてあるそうですので注目のモデルですね。

 

関連記事:ゴルフⅤ GTIの純正ブレーキ

 

2007年6 月10日 (日)

ブレンボ GTキット - Brembo Gran Turismo Brakes

ブレンボ GT キット 装着

私のゴルフⅤGTIのブレーキは色々試してみたものの、結局今はブレンボのGTキットに換装したことは前回触れた通りです。皆さん御存知の通り、ブレンボはゴルフ5においては非常にホイールを選ぶキットです。ブレンボ以外の選択肢としてはAP Racingの5200キャリパーCOXのモノブロック4POTキャリパー、ちょっと奮発してALCONMOVITなどが考えられます。

これらの候補の中で最終的にブレンボグランツーリスモキットに決めたのは、元々発注していたホイールがブレンボ対応OZウルトラレジェーラだったことと、ストリートでの使用を考えた時のメンテナンス性、ブレーキフィールなど総合的に判断して私の用途ではブレンボが一番適していると判断したからです。

ただ今回ブレンボGTキットを購入するにあたり、各社のキャリパーについて調べてみたので所見を書いてみます。

AP Racing 5200   AP Racing 5200 キャリパー画像

○長所
・サーキットに持ち込める耐久性、制動力。いわゆる本物のレーシングブレーキ。
・キャリパー本体が肉抜きされているためブレンボよりも小型軽量。純正ホイールにも収まる。
・長所ではないがPRF660との組み合わせで試してみたいという個人的願望。
※PRF660はAPレーシングの最新高性能ブレーキフルード

×短所
・レーシングブレーキゆえにダストシールはあるがダストブーツが無い(ブレンボにはついている)
→パッド交換毎のOHだけでなく、走行状態によっては定常的にメンテナンスに気を使う。
・短所ではないのですが・・・こんなのいれちゃうとローターも拘りたくなる(汗)

COX モノブロック4POTキャリパー   COX モノブロック4POTキャリパー画像 
○長所
・これも小型で純正ホイールでも収まってしまうこと。ブレンボよりも大分小さい。
モノブロック構造ならではの剛性
※モノブロックタイプのブレンボならこんな値段じゃ買えない・・・

×短所
・実際に試した際のブレーキフィールがピーキー過ぎたこと。
・補修パーツが入手困難
※拘りの製品を少量生産している為、慢性的な品不足。

ALCON&MOVIT  MOVIT キャリパー画像 
長所短所以前に同列に並べるのもどうかと思いますが、このクラスいくなら前後でバッチリセッティングしたいですよね~。このクラスを前後で交換すると100万円突破は確実・・・そんな予算無いので今回は勘弁してやりましたマタネッ(^ー^)ノ~~Bye-Bye!

でもまぁ・・・MOVITは今後非常に気になるブランドですよね。思想的にはブレンボ(モノブロックの高い方ね)に近く、ストリートでの使用に支障なくサーキットもこなせるということで、いずれゴルフ5に装着する人も出てくるかもしれません。本国ではすでにいますしね・・・

で肝心のブレンボGTキットは装着後300キロほど走りましたが、リニアに効くフィールとナチュラルなタッチは最高です。現在は純正ホイールに装着しているので、10mmスペーサーをかまして大人しく走っています。ワインディングなどでの全開走行はホイール&タイヤが到着後になりますので、その際にまたインプレ書こうと思います。

最後にブレンボGTキットを検討されている方々へ。中にはブレンボというだけで過剰な性能を期待している人もいるかと思いますが、このゴルフ用ブレンボGTキットに設定されている通称ロータスキャリパーはあくまでストリート用のキャリパーですので、サーキット走行などを視野に入れている方は、素直にAPレーシングやALCON入れた方がいいと思います。

関連記事:ゴルフⅤ GTIの純正ブレーキ

2007年6 月 6日 (水)

ブレーキローターとパッドの関係

大げさなタイトルつけちゃいましたが、 ゴルフⅤ GTIの純正ブレーキ で多少触れましたブレーキローターとパッドの話で、多少車に詳しい方なら御存知のことです。結論から言うと、今回ゴルフのブレーキパッド交換で色々失敗してしまいまして余計な出費がかさんでしまいました^^;

人間初心を忘れちゃいけないなというか今までなら自分でちゃんと調べていたことも、外車を弄るのが初めてということもありブレーキパッド選択を店任せにし、結果これが失敗の原因となりました。

前の記事でも書いた通り、ゴルフⅤ GTI純正ブレーキキャリパーは片押しとは言えそこそこのキャパシティーがあります。たまにワインディングというレベルであれば、強化パッドで十分対応できるのですが、強すぎる(もしくは適正温度が高すぎる)ブレーキパッドはローターの減りだけでなくフィールの悪化や鳴き、最悪の場合ジャダーを招いてしまいます。そう、今回私がお店に奨められたブレーキパッドが思いの他ブレーキローターに対する攻撃性が高かったのです。

ストリートユースのブレーキパッドでなぜこんなに簡単にブレーキローターが歪みジャダーが出たのか、色々聞いてみるとVWゴルフに限らずドイツ車(ヨーロッパ車全般)はローターが柔らかめに作られていることが関係ありそうだと分かりました。これはブレーキローターの耐久性がどうこうとか、品質が悪いとかの問題ではなくブレーキに対する考え方の違いにあるようです。日本車のブレーキローターは全てではないですが、総じてローターにある程度の硬度を持たせて耐久性を確保しているのに対し、ドイツ車のブレーキローターは「ローターもパッドも削って止める」という考え方のようで、結果ブレーキローターの素材が柔らかめなのだとのこと。いやぁ・・・知りませんでした。

ただ、この強化ブレーキパッド(某国産)を奨めた店はVWの専門(主にゴルフ)チューニングショップでそこそこ名前も知られているSHOP。このようなブレーキローターの特性も当然知っているはずなのですが、お店のオーナーは「○×さんてハードブレーキングする人?」と言った感じで「同様の症状を言うのは貴方が初めてだ」というようなことを言われ、挙句の果てには「VWて昔からローター脆いんですよね~」などと言う始末。これにはさすがに呆れました。

この後ブレーキローターの変形が軽微だったこともあり、ローターを信用できるブレーキ専門家に研磨してもらい、パッドをR34の時に純正ブレンボで使用していて好感触だったフェロードDS2500に変えたところ、ブレーキパッドの鳴きも少なくなりジャダーもでなくなりました。ただブレーキローターに対する強度面の不安があることもあり、結局ブレーキシステム毎入れ替えることにしました。現在はブレンボのロータスキャリパー(GTキット)が入っています。
※重度の変形では研磨程度では直りません。ほとんどの場合交換が必要になります。

まあ、さすがにフェロードはヨーロッパのパッドメーカーということもあり、この辺の磨剤の配合は絶妙で、制動力を高めながらもスチール系素材を極力減らしているので、セミレーシングパッドの2500クラスでも純正ブレーキローターで対応できちゃうんですね。システム毎入れ替える気はないけど、純正よりパッドを強化したいという方はDS2500あたりを上限に、できれば純正より「少しだけ効く」程度のブレーキパッドに止めることをお薦めします。

ちなみにDS2500の1ランク下にDS2000という名前で以前売られていたブレーキパッドが、現在はDSパフォーマンスという商品名に変わり発売されています。このDSパフォーマンスにGTI用があれば純正ブレーキローターには最適だと思われますが、カタログ上は設定がないようです。ただGTI以外のゴルフGTやGLi、Eをお乗りの方にはDSパフォーマンスは是非お奨めしたいブレーキパッドです。

関連記事:ゴルフⅤ GTIの純正ブレーキ

2007年6 月 5日 (火)

ゴルフⅤ GTIの純正ブレーキ

ゴルフⅤ GTI純正ブレーキはATE製の片押しタイプのキャリパーと312mmローターを採用しています。ゴルフⅣの頃と比べるとゴルフⅤは純正ブレーキのキャパシティーがあると言われていますが、付属の日本仕様の純正ブレーキパッドは踏んだ時に奥の方で抜ける独特の違和感があり、スポーツ走行時だけでなく危険回避の急制動においても非常に怖いです^^;

どうやらブレーキダストを嫌う日本のユーザー向けに本国と違う仕様のブレーキパッドが装着されているのでは?との噂もありますが、リアの純正ブレーキパッドは本国と同じなのかそこそこ効いているらしく、リアのホイールは結構汚れます。

ゴルフ5 GTIはこのように純正フロントブレーキが非常にプアですので、ブレーキパッドの交換だけでかなり改善できることが期待できます。ただ、このブレーキパッド交換には落とし穴(と言うと大げさか・・・)があります。次回以降パッドとローターの関係について書こうと思います。

2007/10/20 追記 色々ブレーキを弄ってみて・・・

ゴルフⅤGTIのパワーを考えれば純正ブレーキの制動力不足は覆いようもない事実ですが、ゴルフⅤは純正ホイールのクリアランスやオフセットの余裕という意味で厳しい車であることも確かなので、ブレンボなどの大型キャリパーに入れ替える際には色々とデメリットもでてきます。ちょっとだけ制動力を上げたいというレベルであればローター攻撃性が低いスポーツパッド、例えばフェロードのDS2500もしくはDSパフォーマンス、i Sweepの2000番台などがお奨めです。

キャリパー交換までとお考えの方は、可能であれば7.5J17インチホイールでも入り、メンテナンス性もいいCOX4モノブロックポッドキャリパーの検討や、前後バランスを考えてリアのブレーキキットの同時購入をお奨めします。ブレンボの制動力は素晴らしいのですが、如何せん対応ホイールがはみ出し気味になるので何かと面倒です。

関連記事:ゴルフⅤ GTIのパワー