東京モーターショー2007(その9) インプレッサSTIとランサーエボリューションⅩ
東京モーターショー2007、国産車の中でGT-Rに次ぐ注目モデルが今回紹介する、スバル インプレッサWRX STIと三菱ランサーエボリューションⅩでしょう。今までインプレッサSTIに関しては何度か取り上げていますが、今回あえてランエボⅩこと、ランサーエボリューションと並べて書いているのには訳があります。まずは新型インプレッサWRX STIの画像です。
皆さんどう思います?インプレッサSTIに関してはテクニカルなことは以前の記事でも触れているので、今回は実物を見た際の印象のみ書きます。まず気になるのはインプレッサSTIの周りに人が少ない事、もう一つはシリーズ中最もHOTなモデルでWRCモデルのベースモデルとなるというのに・・・悲しくなるほどオーラが無い^^;
まぁこれは個人的な好みと展示車の色の問題もあるでしょうが、いくら車作りの面でエンジニアが誠実に仕上げてきてもこの実物の格好悪いことときたら・・・。特にこのフロントグリル周りの造形は写真以上に実物がひどかったです。STIだけでなく新型インプレッサは車自体の基本設計はとてもよくまとまっていると思えていただけに、実物を見て余計に残念に思ってしまいました。
お次は新型インプレッサWRX STIベースのWRC参戦モデルです。ここまでくるといくらかマシに見えますね。是非とも頑張って欲しいものです。
今まであえて?触れなかった三菱ランサーエボリューションⅩの画像です。写真で見た時は一瞬「ガンダムか?」と思いましたが、実際に見てみると「よく見れば格好いいガンダムかも?」に印象が変化しました(汗)。何が言いたいかというと・・・インプレッサと逆で写真より実物の方が良かったですよと・・・。正直なところ、ランエボブースは内心「飛ばしてもいいかな?」と思うくらい関心が無かったのですが、実際目の前にしてみると好き嫌いは別として存在感のあるエクステリアデザインだと思いました。
今回のランエボこと、ランサーエボリューションⅩはプラットフォーム及びエクステリアデザイン面ではギャランフォルティスをベースに作られています。三菱側は従来の車種体系のイメージからこのプラットフォームを「ギャランフォルティス」ブランドにしたようですが、ランエボの持つブランドイメージを考えれば素直にランサーを格上げすればいいのに・・・と思った人も多いのではないでしょうか。
今回のランエボⅩはエンジンルーム周りからフェンダーにかけての排熱加工は勿論、リアバンパー下には簡易的?ながらもデュフューザーを装備していたりして中々精悍な印象です。エンジンは従来の4G63に比べレスポンスに優れる、4B11型2000cc直列4気筒MIVECエンジンベースの新設計エンジンを搭載しています。GT-R 同様、シリンダーブロックは鋳鉄からアルミに変更になっている為、チューニング耐性は下がっている可能性がありますね。
ただランサーエボリューションⅩの最大のトピックは、ライバルであるインプレッサWRX STIには採用が見送られた新開発の「Twin Clutch SST」と呼ばれる2ペダルマニュアルが搭載されているモデルが設定されていることでしょう。Twin Clutch SSTの基本的な機構はVW/アウディグループのDSGや新型GT-Rに搭載されている2ペダルMT同様、ツインクラッチタイプのトランスミッションです。
すでに新型ベースでのWRC参戦が決まっているインプレッサと、参戦が未定(というか会社がそれどころじゃない?)のランサーエボリューション。一体どちらが売れるのでしょうね^^;
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