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2007年6 月

2007年6 月25日 (月)

アライメント調整、その他足回りのセッティング

ゴルフ5GTIのほうは第一弾のパーツが一通り組み終わったので初期調整と本格的な走りこみを始めようかなぁと思っています。未だに純正パーツを車の中に放り込んであったり、アライメント調整もしていなかったりと課題山積なのですが、こうやって車を仕上げていく過程が一番楽しいのでじっくり味わいながら取り組んでいこうと思います。

ARC CLIMAX EVO 車高調を導入した際にアライメント調整は実施しているのですが、新品車高調は1000~2000キロほど走り、新品のバネも馴染んできるとアライメントに微妙な変化が起きるので、この慣らし後のアライメント変化にも気を使いたいところです。

今回は純正ホイールの7.5J オフセット+51から、新しく履いたウルトラレッジェーラが8Jの+45と大幅にトレッド長が変わっているのでアライメントや、特に乗り心地に重要な要素であるレバー比などが狂っているはずで、足回りの各ブッシュなどへの負荷を考えると早めになんとかしないとまずいと考えています。皮剥き中の違和感もひょっとしたらこの辺りが影響しているのかもしれないですねぇ・・・

タイヤのほうもパイロットスポーツPS2の225/40 R18がエクストラロードタイプ(通称:EXL or XL = 耐荷重性能強化タイヤ)であることから、空気圧も前後共に若干高めの290に設定しており、最終的にはLIギリギリの270あたりまでの幅でARCサスペンションの減衰調整との具合をみながらセッティングを出していく予定です。

関連記事:ゴルフⅤ GTIの乗り心地

2007年6 月24日 (日)

タイヤをミシュランパイロットスポーツPS2に交換

ミシュラン パイロットスポーツ PS2 装着

長いこと待たされたOZホイールウルトラレッジェーラが先日イタリアから到着し、今日やっとMyゴルフGTIに装着できました。タイヤは待望のミシュラン パイロットスポーツ PS2です。約1年ぶりのパイロットスポーツPS2復帰です。サイズもゴルフⅤGTI純正の225/45 R17から225/40 R18にインチアップ。ブレンボとのマッチングも良い感じで、しばらくニヤニヤ眺めていました。

ミシュラン パイロットスポーツ PS2 装着後200キロ拡大画像

早速ミシュランパイロットスポーツPS2のインプレといきたいところですが、GTI純正タイヤを後ろに積んでそのまま持ち帰ったために車両の重量バランスが崩れまくり、パイロットスポーツの第一印象は「こんなもん?」といった感じ。だた、これだけ後ろに重量物を詰め込んだ状態でも、GTI純正ホイールコンチネンタルであった妙な微振動がパイロットスポーツPS2では無くなっているのでかなり期待できそうではあります(ほんとにネガ要因かは微妙ですが)。

100キロ強皮向きした後で気持ちオーバースピード気味でコーナーに突っ込んでみましたが、やはりミシュランパイロットスポーツPS2はコンチネンタルと比べグリップ、剛性感は比べ物にならないくらい良いです。まあ、当たり前か^^;

生憎東京は本日雨なので、今度ドライコンディションで試してミシュラン パイロットスポーツ PS2をインプレしようと思います。

2007/09/14 追記
やはりミシュランのパイロットスポーツPS2はドライでもウェットでもグリップは安定しており、耐ハイドロ性能も申し分ないですね。7.5Jから8Jにしたことも今の所ネガティブな要素は感じられませんが、扁平率が45から40になっている為、路面からの突き上げは多少きつくなりました。グリップに関してはワインディングで攻め込んだ時もよっぽど無茶しない限りはタイヤが踏ん張っているのが明確に感じられ、サイドウォールの硬いハイグリップタイヤとは一味違うフィールを味わえます。変にこじるような走りをせず、加重をきちんとかけるように心がければミシュランパイロットスポーツPS2はかなりのパフォーマンスを出せると思います。同じ条件で国産のハイグリップタイヤと比べてみたいものです。

ミシュラン パイロットスポーツ PS2

関連記事:ミシュラン パイロットスポーツPS2 インプレッション

2007年6 月23日 (土)

ブレーキローターの材質

しつこいようですが、ブレーキねたです^^;

以前、ブレーキローターとパッドの関係に関して記事を書きましたが、今回はローターの材質や製法の違いでどのような違いが出てくるのか、本当に高級材質と呼ばれているブレーキローターが本当に良いのか・・・など知り合いの専門家の話などを参考に書いてみます。

ブレーキローターの材質は国産だろうと海外製だろうとほとんどが鋳鉄の一種である「ねずみ鋳鉄」という鉄で出来ています。通称FC鋳鉄と呼ばれるものがこれにあたりますが、これに対してレース用などに使用されるのが「ダグタイル鋳鉄」(通称FCD鋳鉄)と呼ばれる強化鋳鉄で、組織中の黒鉛を球状にして強度や延性を改良する工程があることから高級素材として扱われ、車以外の分野でも使われています(最近では高強度が要求される配管にも使われるらしい)。この他にCV鋳鉄などもありますが、こちらは両者の中間の性質を持つので一見良さそうですが、いきなり割れることもあるということで基本的には候補から外した方が無難です。

確かにダグタイル鋳鉄はメタル系のブレーキパッドなどとも相性が良く、温度域もより高い所まで対応できることからサーキットなどに持ち込むには最適な素材なのですが、何せ値段が高いのと硬度がきわめて高いゆえに通常使用域でのフィールやパッド鳴きなどの部分に関してはねずみ鋳鉄に劣る部分もでてきます。

私も最初は謳い文句などを読んで「ダグタイル鋳鉄はなんかよさげ」などと思い、今回もあるSHOPから発売されているダグタイル鋳鉄製ブレーキローターの購入も考えたのですが、色々な方の話を聞いてみると高級な素材だから、強度があるから良いとかそんな単純なものじゃなさそうだと分かってきました。

まず一般的に純正ブレーキローターに広く使用されているねずみ鋳鉄製ブレーキローターですが、同じねずみ鋳鉄でもその製作工程によって品質(ここで言う品質とはブレーキローターへの適性という意味)に大きな違いがあるそうです。もう少し細かい話をすると、全く同じ素材から作っても強度に大きな差が生まれるのがねずみ鋳鉄の特性で、一番大きな違いになりがちなのが製作してから冷却までの時間をどれだけとるか・・・ようするに「ゆっくり冷やした」かどうかがとても大事なんです。大量生産品でささっと作り、効率的に冷やそうとするとどうしてもこの冷却時間が短くなるので、硬度が不足したり品質にバラツキが出たりしてちょっと強めのパッドを入れただけでも熱変形を引き起こしたりします。

また熱処理済みであることを理由にローターの高強度を謳っているメーカーも多々ありますが、焼き入れそのものも600度以上の熱で時間をかけて焼いた物もあれば、バーナーで軽く焼いた程度の物もあり、実際に品質や硬度に影響する冷却工程をきちんととっていないメーカー、要は本来の生産規模に比べて大量生産しているメーカーのブレーキローターには注意が必要なようです。

よって普段は街乗りでたまにスポーツ走行を楽しむような私のような人間には、高品質なねずみ鋳鉄ローターが最適でかつコストも一番かからないという結論に至りました。私が今回のブレーキシステムの入れ替えの中で重視した項目の1つはこのローター自体の性能の部分で、購入したブレンボ GTキットや候補のAPレーシングCOXの4ポッドモノブロックキャリパーキットなどいずれも高品質なローターを使用していることでしたので、これらの製品に関しては安心して購入できると思います。
※COXの4POTキャリパーキットの品不足は、この高品質ローターの調達(生産)が中々できないことが原因のようです。

昔のAP Racingの高級ブレーキローターなどは製作からゆっくり冷やした後、一年ほど寝かせてわざと錆を出させ不純物を排出させた後で研磨して出荷していた製品もあったらしいです。。。まぁさすがにここまでやる必要はないかと思いますが、街乗りメインの人でもスポーツ走行時にきっちりブレーキを踏む人はローターの材質も勿論ですが、その品質にも気を配る必要がありそうです。

 

関連記事:ブレーキローターとパッドの関係

 

しぶとく残るミシュランパイロットプライマシー

ホイールがSHOPに入荷したので明日ミシュラン パイロット スポーツ PS2と共に取り付けしてきますが、そのインプレの前に前回のタイヤ記事の中で紹介し忘れたタイヤ、ミシュランパイロットプライマシーに関して書きたいと思います。

ミシュラン パイロット プライマシー

写真のタイヤはミシュランのパイロットプライマシーです。セグメント的には後発のプライマシーHPとかぶるタイヤですが、パイロット プライマシーはパイロットシリーズのコンフォートモデルという位置付けであることから、新シリーズとなったプライマシーHPよりも若干スポーツよりの特性を持っています。他のミシュランタイヤ同様、パイロットプライマシーはロングライフで路面に吸い付くようなフィール、全スピード域でのハンドリングレスポンスの良さが光る素晴らしいタイヤで、価格もソコソコしますが一般的な評価も高いタイヤだと思います。

プライマシーHPの発売以降、パイロットプライマシーは徐々に消えていくのかな?と思っていたのですが指名買いで購入する人が多いらしく、地味に評価されながらしぶとく生き残っているどころか依然としてプライマシーHPよりもサイズラインナップが多いようです。最近も18インチ9J対応モデルが追加されるなど、ミシュランはまだパイロット プライマシーを売り続ける気のようでなんだかホッとしました。

今まで国産タイヤを使用していてミシュランを試したいという人にはパイロットプレセダ PP2を奨めるお店が多いのですが、タイヤ交換の際に「ミシュランらしいタイヤを試してみたい」という方には パイロット プライマシー のほうがお奨めですね~

所謂コンフォートスポーツと呼ばれるクラスのタイヤは購入する人の要求仕様も高いケースが多く、中々「これっ!」と奨められるタイヤが無いのですが、同じミシュランの中でもパイロットスポーツPS2ほどのスポーツ性も必要無く、快適性や価格面でコストパフォーマンスを求めるのであれば、パイロット プライマシーは走りも快適性も経済性も非常に高い次元でバランス取れているので、ゴルフオーナーで乗り心地を良くしたいという方は是非試してみて下さい。

ちなみに純正サイズである225/45 R17もパイロット プライマシーはちゃんとあります^^;
純正サイズはこちら↓

ミシュラン パイロット プライマシー

関連記事:タイヤを考える

2007年6 月19日 (火)

ホイール交換 OZ or RAYS

OZ ウルトラレッジェーラ

ゴルフⅤのホイール選びはオフセットの関係から社外キャリパー等のクリアランスが厳しいので本当に悩ましいです。純正ですらツラツラですからねぇ・・・。デザインだけで選べないのはどの車種も同じですが、ゴルフⅤGTIはこの点条件が厳しすぎます(苦笑)。私の場合、ホイール選定はブレーキがブレンボに決まりかけた時点でやっとこさOZウルトラレッジェーラに決めることができました。理由はいたってシンプルで、デザインが気に入っているホイールの中でブレンボGTキットがかわせるホイールがOZのウルトラレジェーラしかなかったんです^^;

OZ スーパーツーリズモ GT

ウルトラレッジェーラ以外の候補では、同じくOZ製のスーパーツーリズモGTRAYS鍛造モデルであるRAYS プログレッシブMEあたりと悩んでいました。OZ スーパーツーリズモはGTにしろ、WRCにしろ色んなタイプの車に装着されていますよね。OZのスーパーツーリズモシリーズはとても汎用的なのに存在感のある良いデザインだと思います。白のスーパーツーリズモ WRCなんてかなり格好いいです。

RAYSのプログレッシブMEはゴルフ5のようなハッチバックよりも、19インチ以上のサイズでBMWのようなスポーツセダンやレガシィのようなスポーツワゴンのほうが似合う気がします。RAYSのホイール一度は履いてみたいんだよなぁ・・・

RAYS プログレッシブME

OZにしろRAYSにしろ、ホイール交換の際に18インチにインチアップするつもりでいたのと、いずれ社外キャリパーに換装するだろうとの考えがあったことから8JはMUSTだと思っていましたが、なんせゴルフ5 GTIは純正でもツラツラなので車高下げてもかなり厳しいものがあります。しかもOZ ウルトラレジェーラの18インチ8Jモデルは純正7.5JのET51と比較しET45とかなりキワドイ・・・

最初はRAYSなどの鍛造モデルを中心に探していたのですが、OZのデザインがあまりに気に入ったのとブレンボが入る事、鋳造にも関わらず軽量・高剛性。。。ということでサーキットなどに行かないのであれば十分かな?と思いOZウルトラレッジェーラに決めました。ただ決断するのが少々遅かったらしく、発注した時にはOZジャパンのほうにも在庫無しで本国からの取り寄せ待ちとなってしまいました。もうすぐ日本に上陸するようですが、OZジャパンから入ってくる入荷予定がころころ変わるので今月中の交換は怪しくなってきました^^;

余談ですが「ウルトラレッジェーラ」とはOZの母国イタリア語で「めっちゃ軽っ」という意味だそうです。

2007/09/14 追記

OZ ウルトラレッジェーラの17インチホイールモデルには18インチホイールモデルにはない、マットグラファイトというカラーがあります。このカラー最初気になっていたのですが、18インチでは設定がなく何インチならあるのだろうと思っていたら、最近やっと設定状況が分かった次第。やはりゴルフⅤは17インチくらいで収めておくのが、乗り心地面でも良いと思われブレーキキャリパーが入りさえすれば17インチに戻すのもありかな?と思います。勿論・・・レッジェーラの17インチ、マッドグラファイトに・・・。でも17インチにブレンボ入るのかな?

2007年6 月18日 (月)

ゴルフGTIの乗り心地改善策

ゴルフ5GTIのオーナーは全般的に乗り心地快適性の改善を求める人が多いようです。ゴルフ4のオーナーと購買層が違うであるとか、国産車からの乗り変えが多いからであるとかの説明をする人がいますが、本当にそうかな?と思います。

ゴルフ5GTIの乗り心地の悪さは純正バネとリアショック(減衰力)のアンバランスだけでなく、実はタイヤの問題が大きいのではないかと最近は疑っています。以前はGTIの乗り心地の悪さはショックの問題が大きいと思ってましたが、ARCのCLIMAX EVOに換装した今でもタイヤが原因と思われる微振動が多く、硬い云々以前に乗り心地がよくありません。

面白いのは18インチ化して扁平率も乗り心地に不利と思われるゴルフ5オーナーのほとんどが「乗り心地が良くなった」とコメントしていることでしょうか。交換しているタイヤは乗り心地優先のタイプからガチガチのハイグリップタイプまで多岐に渡っているようですが、一様に乗り心地が改善されているのはある意味不自然です。

昨日も深夜実家からの帰宅のために環状7号線を流していたのですが、40キロ以下のスピード域になると加速状態でも減速状態でも同じような微振動が発生し、乗り心地が急激に悪化します。環状7号線は場所によって路面状態が悪い箇所がありますが、基本的にはそんなに荒れた路面ではないので路面状態によってシビアな挙動を示していた純正ショックの時の問題とは別のような気がしています。

で、何が言いたいかと申しますと・・・ゴルフ純正17インチタイヤのユニフォーミティが低さが乗り心地悪化を招いているんじゃないかと睨んでいます。アフターのコンチネンタルスポーツコンタクト2でこのような問題が発生せず、ゴルフのVW純正タイヤでだけ乗り心地への不満が出ていることも気になりますね。

もうすぐミシュランパイロットスポーツPS2に換装しますので、その際に現状ほぼ新品と言ってもいいCSC2とパイロットスポーツPS2の比較、主に乗り心地面でのインプレを掲載しようと思います。

関連記事:足回り検討 ARC(オートリファイン)

2007年6 月17日 (日)

マフラー交換について

チューニングのファーストステップでマフラー交換を検討される方も多いかと思いますが、GOLF5 GTIのマフラーはとてもいい所でバランス取っているような気がしますね。個人的にはパワーに関しては純正でも十分満足しているので吸排気、特にマフラーに関しては数字上のパワーなどよりもフィールを重視して自分好みにしていく方向で交換を考えています。

ゴルフ5GTIの純正マフラーはちょっと踏み込んでいくと気持ち詰まり気味でバックファイアの音までしてきますね。個人的には排気効率を若干抑えた味付けとバックファイア音(笑)には不満はないのですが、ECUなどでパワーを上げブーストも高めにしている人などからするとこのマフラーの排気効率が最大のネックになるようです。ゴルフ純正マフラーには満足しつつも、低回転でのこもり音や高回転での若干の伸びなどを改善する方向でいずれ交換したいなぁなどと妄想していますが、ゴルフ純正マフラーのトルク特性の良さを犠牲にしないようにかなり慎重に選ぼうと思っています。

特にブーストの自然上昇は気になりますね。前車の BNR34 GT-RではノーマルタービンがゴルフGTI同様に従来タイプよりも小径でレスポンス重視タイプだったため、マフラーに加えフロントパイプまで交換するとブーストコントローラーでも制御不能になるくらいブーストが上がりすぎ、結果タービン破損→エンジン内部破壊という恐ろしい結果を招くことがありました。ゴルフGTIのようなレスポンス重視のタービンは「ピークパワーを抑えているから多少上げても大丈夫」などと考えていると痛い目をみます。

交換する際のマフラーのタイプとして、最初は見た目で左右出し(四本)マフラーを第一候補に考えていましたが、トルク特性の変化や高回転でのブーストの上がりすぎも気になるので購入予定もまだ先なのに色々と悩んでいました。最近は見た目も純正然としているのも悪くないかな?と思いゴルフGTI純正タイプ(二本出し)のマフラーも調べ始め、ミルテック(MILLTEK SPORT)の純正タイプなどがアイドリングも静かで高回転の伸びがありそうでいいかな?と思っていたりします。

マフラー交換は足回りと同じくかな~り悩みそうな感じですが、足回りとは違い「すぐにでも変えたい!」と思うほどの積極的な理由も見つからないのでやはり当分先になるかな。

現在の候補としてはMILLTEK SPORT(ミルテック)/ALPIL(アーキュレー製?)/ブルーウェーブあたりで考えています。

関連記事:ゴルフⅤ GTIのパワー

2007年6 月15日 (金)

BMW New M3

E92 New BMW M3 フロント

いつかは乗ってみたいという車が誰にもあるかと思いますが、私の場合ポルシェとBMW M3は生涯一度は所有したいと思っている車の筆頭です。特にBMW M3はクーペならではの不便さはあるものの、リアシート/トランクの広さなどから家族からの理解も得られやすいスポーツカーですよね。

今年のジュネーブショーで発表されたE92ベースの次期 New M3のスペックは概ね予想されていた範囲でしたが、中でも驚きというかさすがだなと思ったのはBMWの前後重量バランスへの執念でしょうか。

今回のE92 New M3は初のV8エンジン仕様となりましたが、その重量は先代(現行?)のE46 M3よりも15キロほど軽量な202キロ程度で、エンジンの性格としては従来通りの高回転型エンジンだそうです。E92 M3のエンジンはウェットサンプなのかドライサンプなのかメディアにより情報がまちまちで分かりませんが、E92でV8エンジン化するにあたり軽量化を相当意識して作られているようです。エキマニなども肉厚を極限まで薄くしているようで、エンジンのベンチテストを写した動画などでは熱の入ったエキマニが綺麗に発色していました(汗)。高回転型エンジンへのこだわりなのか、ホンダのエンジン(どうもS2000を指しているぽい)を意識しているあたり、BMWがE92 New M3に込めている思いを表しているように思えます。

E92 BMW M3 カーボンルーフ

写真にもあるように低重心化を図る為か、先代のE46 M3 CSLさながらのカーボンルーフを標準装備しておりBMW M社のE92 M3にかける気合が伝わってきますね。カーボンルーフの黒は車体の色次第ではバランス的に?な部分もありますが、ボンネットなどの安全性に大きく関わる部位は鉄で作りこみ強度を維持し、一方サスペンション部品やフェンダーなどの一部にアルミやFRPを使い軽量化施策を徹底するなど、車作りの思想はさすがBMWと言った感じです。

E92 New BMW M3 内装

ちなみにE92 New M3に搭載されるであろう、BMW版の2ペダルマニュアルであるSMGの仕様がどうなるのかが気になりますね。現在SMGの進化版であるSMGⅡが現行M3に搭載されていますが、今回のE92 New M3にはこのSMGⅡを更に進化させたモデルが来年以降出てくるみたいです。ただDSGと同じツインクラッチ方式をとっているという話もあり、SMGⅡの正常進化系とは言えないかもしれませんね。VWグループのDSGの完成度が異常に高いこともあり、BMWがどのような2ペダルマニュアルをE92 New M3に実装してくるのか非常に楽しみでもあります。

でも現在の私の経済力ではM3購入は宝くじでも当たらない限り3~4年落ちの中古がやっとですね~^^;

関連記事:東京モーターショー2007(その7) BMW 新型M3セダン&クーペの画像など
補足記事:BMW新型M3の価格と国内メディアのインプレッション
関連記事:BMW M3 E92 インプレッション
関連記事:BMW 1シリーズ クーペ

DSGとパドルシフト

私のゴルフⅤ GTIは2ペダルマニュアルであるDSG仕様(パドルシフト付き)です。初期型のGTIにはパドルシフトは装着されていませんでしたが、06年式からパドルシフトは標準装備されています。正直言ってこの車に決めた理由の50%くらいは、試乗の際にこのDSGという先進ミッションの出来の良さに感動したことがあるかもしれません。色々と口うるさい私のような人間でもDSGの完成度には本当に脱帽です。

妻がオートマ限定免許ということもあり、結婚後初に買ったこの車の選択は本当に悩ましいものだったのですが、今までMTばかり乗ってきた人間にも家族と走りの楽しさを両立したいという我侭な願望にもかなり高いレベルで答えてくれるミッションがDSGですね。

DSGが優れているのはこのような汎用性・スポーツ性だけではなく、燃費の向上にも大きく役立っていることだと思います。トルコンATタイプと比較してもエネルギー効率面での有利さだけでなく、シフトスケジュールなどを緻密に制御しているからこそ、この低燃費が実現できているのでしょうね。

ちなみに私の GOLF5 GTI DSGモデルは07モデルであるため当然パドルシフトがついているのですが、このパドルシフトを駆使して連続的なシフトダウンなどを行った際にも、DSGは呆れるくらいスムーズなブリッピング・シフトチェンジをやってのけます。あまりの精度に自分のテクニックに自信を無くしそうなくらいです。また、このパドルシフトは非常に気が効く機能がついていて、ATモード状態からパドルシフトを操作するとシフトを左に倒さなくてもMTモードに変更になり、逆にこの状態からパドルシフトを長押しすることでATモードに即座に戻せる機能がついています。これは高速の合流などで一時的に加速を上げたい時に、アクセルワークを用いないでエンジンを美味しい回転域に放り込むことができ、加速後速やかに戻せることから実用面でも非常に有用な機能になっています。

2007/9/19 追記

DSGのマニュアルモードとパドルシフトでの操作もとても面白く、気持ち良いのですが、速さや爽快感だとSモード固定でのスポーツ走行も中々のものです。最初はDSGのSモードのシフトアップがぎこちなかったのですが、最近は学習したのかかなり良い感じでシフトアップしていきます。サーキットでDSGのSモードが速いのも頷けます。。。

来年以降出てくるBMW M3の2ペダルマニュアル、パナメーラに実装されるPDKいずれもデュアルクラッチ式の2ペダルマニュアルと言われていますし、究極ではF430 スクーデリアに搭載されるF1ミッション並みの代物まで出てきました。やはり、今後この分野の進歩からは目が離せませんね~。次期S4RS4にも是非DSG強化版実装してもらいたいものです。

参考記事:MTかDSGか。。。
関連記事:他車比較と試乗、納車までの道のり
関連記事:BMW 新型M3の価格

2007年6 月13日 (水)

石川エンジニアリング i SWEEP

先日VW GOLF FAN Vol.12が発売されましたが、その中で標題にある石川エンジニアリング i SWEEPの記事が出ていましたね。

i SWEEPは今回確か二回目の紹介だったかと思いますが、以前の記事の中で気になった「前後バランスを考えた摩擦材」という観点と、ゴルフの特性を考えたきめ細かいラインナップ設定に興味を持っていました。実はブレンボに決める前にこちらも気になっていたんですよね。

今回のi SWEEPラインナップはダストが目立ちにくく一番純正に近いIS1500、純正よりちょい効くけどスチール系が入っていない(もしくは非常に少ない)IS2000ロースチール系のIS3000、IS3000の高温仕様であるIS3500、レース用のIS4000と・・・ビジネス的に大丈夫なんだろうかと心配になってしまうくらいの品揃えです。IS3500以上はハイスチールなので一般的な用途(=街乗り)には向いていないでしょうね。

感心なのは所謂「純正より効くスポーツパッドだけど、サーキット行くにはちょっと物足りない」というゴルフⅤ GTIでは需要が多いであろうクラスに、IS2000とIS3000というスチール含有率を変えたタイプを用意していることだと思います。特にIS2000は摩材の配合でローターへの攻撃性、鳴きに対する対処などしてあるそうですので注目のモデルですね。

 

関連記事:ゴルフⅤ GTIの純正ブレーキ