東京モーターショー開幕、ついにR35GT-Rがワールドプレミア

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2007年10 月24日 (水)

東京モーターショー開幕、ついにR35GT-Rがワールドプレミア

今日から始まった東京モーターショーの最大の目玉、日産(NISSAN)R35GT-Rがついに発表になりました。エクステリアデザインは結果としてリーク情報通りでしたが、スペックやグレードラインナップは予想外の物もありましたね。以下、集めたR35 GT-R情報を書き出してみます。

R35 GT-Rの価格、グレード

今回は3グレードが発表になっています。以下、R35 GT-Rのグレード別価格です。

・GT-R 777万円
・GT-Rブラックエディション 792.75万円
・GT-Rプレミアムエディション 834.75万円

ブラックエディションはシートがブラック地にレッドのアクセントが入っている特別仕様であることと、アルミホイールが専用のダーククロームカラー仕上げになっているのが標準モデルとの違いのようです。歴代GT-Rのイメージや売れ線ホイールを考えると、R35のこのオプションもそこそこ人気が出そうなオプションではありますね。

一方プレミアムエディションのほうはR35 GT-R専用設計のBOSEサウンドシステム、サッチャム準拠車両防盗システムなどが標準で装備される豪華&盗難防止仕様で、R34 GT-RでいうとMスペックに相当するモデルになると思います。この盗難防止システムがどこまで有効なのか良く分かりませんが、クリフォードの最上位モデルなどを付けた方が盗難防止策としてはより有効かもしれませんので、ちょっぴり微妙な仕様かも。まぁ、これで車両保険が安くなるなら、それもありかもしれないですね。なんせGT-Rの車両保険はとんでもない額ですから・・・(高額な維持費のうちの何割かは車両保険なんですよ)。

R35 GT-Rの画像・写真

R35 GT-Rの画像は例によってcarviewさんの画像をリンクしておきます。そこら中に散らばってますけどね^^;
特に二番目のリンク先は写真数も多く、見ごたえあります。
GT-Rの画像及び記事
【東京モーターショー07】写真蔵…日産 GT-R

R35 GT-Rのエンジン

結局、R35 GT-Rのエンジンは「VR38DETT」という名称になったようです。HR系ベースですが、色んな意味で別物ということなんでしょうね。排気量は3.8リッターV6ツインターボで、3200~5200回転の広いレンジで最大トルク60kgmを発生するという最近流行のトルクバンドが広いタイプですね。中々気持ち良さそう・・・最高出力は6400回転時に480馬力となるため、狙ったのか偶然なのかポルシェ911ターボ(997)と全く同じ値。またR35 GT-Rのエンジンはスーパーカーと言われるクラスの中ではトップレベルの低燃費とクリーンな排出ガスを実現し、平成17年基準排出ガス50%低減レベルU -LEVにも適合しているとのことです。トルクバンドはポルシェターボのほうが広そうですし、最大トルク値も上なのでこのあたりは比較記事が楽しみですね。

2007/11/08 追記

R35 GT-Rのエンジンはクリーンルームで手組みされているとの情報が出ていましたね。下記にある豊富な制御装置もそうですが、各部にえらいコストかけている割には新型の777万円という価格がバーゲンプライスに思えてきます。

R35 GT-Rの特別指定部品

ここまでやるか?というほど汎用的なメンテナンスメニューまで特別指定部品に指定されてしまっています。ちょっとやりすぎのような・・・。以下、指定部品の一覧です。

エンジンオイル Mobil1 0W-40(100%化学合成オイル)
トランスミッションオイル トランスミッションオイルR35スペシャル(100%化学合成オイル)
デファレンシャルオイル(フロント、リア) デファレンシャルオイルR35スペシャル(100%化学合成オイル)
ブレーキフルード ブレーキフルードR35スペシャルDOT-4(100%化学合成オイル)
タイヤ、ロードホイール NISSAN GT-R専用タイヤ、ロードホイール
ブレーキパッド、ディスクローター NISSAN GT-R専用純正ブレーキパッド、ディスクローター
マフラー NISSAN GT-R専用マフラー

ミッション、デフオイル、ブレーキフルード、ブレーキパッド・ディスクローター、マフラーあたりまでは「まぁ理解できる」けれども、エンジンオイルの銘柄指定やタイヤまで指定しているのはどうかと思いますね・・・。これも例によって性能向上しなくていいって物になるのかな(苦笑)。ちなみに噂どおり、ブレーキパッドとディスクローターは同時交換じゃなきゃ駄目ってルールらしいです。実際はケースバイケースなんでしょうが、ここまでのハイパフォーマンスカーのメンテナンス経験が無いので「変なパッドを入れて事故でも起こさないように」釘を指しているのでしょう。まぁ、しょうがないかな。

R35 GT-Rのミッション

これも噂どおり2ペダルマニュアルミッションを最初から投入してきました。どうもDSGと同じ様なツインクラッチタイプのようですね。こいつの性能は色んな意味で注目ですね。DSG以上の精度と快適性を備えていたら面白いですね。

R35 GT-Rのブレンボ モノブロックキャリパー

R35 GT-Rはワンピース構造で剛性に優れたモノブロック式のブレンボキャリパーを装着しています。しかもフロント6ポッドリア4ポッドとかなり高性能&贅沢な仕様です。ブレーキをしっかり仕上げてきたことは好感もてますね。国産スポーツカーは大抵、ブレーキが駄目ですから。ちなみにブレーキローターはフローティングドリルドタイプ。バネ下軽量化を企図してのドリルドなんでしょうが、スリットにしても良かったような・・・。

R35 GT-Rのビルシュタインダンパー

R35 GT-Rはビルシュタインダンプトロニックと呼ばれる減衰力を走行パターンにより可変にできるサスペンションシステムを備えています。ポルシェPASMのようなものだと思いますが、速さだけでなく快適性も採用基準で重視されたことを「ある筋の情報」により聞いていた為、走り好きにどのような評価を受けるのか、個人的には注目しているところです。

R35 GT-Rの今後の展開予想

今回の3グレードのうちのブラックエディションやプレミアムエディションは従来から言われていた上位モデルのことを指しているとは思えないので、いずれVスペック相当モデル、もしくはサーキットユースモデルが出てくると思われます。恐らくサーキットユースの軽量化&スパルタン仕様だと思いますが。。。今回のR35 GT-Rも重いですから、軽量化モデルを待っている人も多そうですね~。

それにしてもフロントグリルのブラックなんとかならんかな^^; 同色塗装エアロNISMOから特別指定部品で出たりして(汗)
オータムジャンボが無事当たっていたら、購入を考えようと思います(笑)

2007/11/08 追記

R35 GT-Rのサスペンション、ミッション制御システム

R35 GT-Rに搭載されている各種制御装置の情報が出てきましたね。以下、carviewからの転載です。

日産『GT-R』のセンターコンソール部分には上下に動かすことができる3つのスイッチが用意されている。これはセットアップスイッチと呼ばれるもので、トランスミッションやビルシュタイン製の専用ショックアブソーバー、VDC-Rの制御を簡単に変更できるものだ。

3 つのモードは一般道で使う「ノーマルモード」と、GT-Rの卓越した走行性能を味わうことができる「Rモード」、そして「スノーモード」など限られた状況で使うモードが用意されている。サーキット走行などを楽しみたいときには、このスイッチをすべてRモードにすればよいというわけだ。

GT-Rの開発を取りまとめた水野和敏さんは「トランスミッションでRモードを選べばシフトスピードが短くなり、ショックアブソーバーでRモードを選ぶとハードな走行に適した減衰力となります」

「GT-Rのセットアップスイッチは走行中でも手が届きやすい場所にありますので、走りながら好みのモードを選んでセットアップすることができます」という。

最近のポルシェ、BMWのMモデルなどに搭載されている可変減衰調整機能やシフトスピードまで制御できる機構がついているとは思いませんでしたね。今回のR35 GT-Rはドイツ車、中でも特にポルシェに与える影響は大きそうな気がします。

2007/12/30 追記

R35 GT-Rの純正部品価格が高い理由

R35 GT-R純正部品は巷で「高い高い」言われていますが、この件を別の切り口で論評しているサイトがあったので紹介しておきます。

参考記事:新型GT-Rの純正部品価格 その価格設定のウラには…

R35 GT-Rの純正部品が高いという話の中で例として上げられていたパーツにタイヤ交換の際の専用タイヤ指定とブレーキパッド及びローターのセット交換の話があったかと思いますが、この記事はこれら純正ブレーキなどの価格は製品のスペックなどを考えればむしろ安価で、むしろ意図的に上げられているのはエンジンユニットの価格であると述べています。

自分もこのサイトの純正部品の価格比較表を見て驚いたのですが、R34純正ブレンボ4ポッド(こちらはモノブロックではない)が108,000円なのに対して、R35の純正ブレンボ製6ポッド モノブロックキャリパーの値段は135,000円。ディスクローターはR34 GT-Rの59,400円に対して、R35 GT-Rは75,400円とこの手のアフターパーツの値段を御存知の方には分かる通り、純正部品でこの性能を考えればこれはもう破格の安さです。

一方エンジンのほうは安易なパワーアップなどができないようにする為か、R35 GT-Rのエンジンユニットは非常に高価に設定され、単体で3,200,000円ともう少し足せばゴルフGTIが買えてしまうお値段・・・。R34 GT-Rのエンジンが754,000円で、実際にはその気になればこれより安い値段で各世代のRB26DETTが手に入った事を考えると、R35 GT-Rはエンジンブローなどを伴うリスキーなチューニングをする為の敷居が一気に上がった事を物語っていますね。

この記事では更に自分も「ひょっとして・・・」と疑っていた国土交通省の認可に絡む日産への行政指導の可能性に関しても言及しており、読めば読むほど「やっぱりなぁ!」という内容になっています。

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参考記事:日産 GT-Rを発表。発売は12月6日、価格は770万円から。
参考記事:東京モーターショー2007 日産 GT-R
参考記事:東京モーターショー2007:日産自動車 NISSAN GT-R(世界初公開)

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