次期GT-Rに期待すること、気になること
私にとって車人生というか車に対する価値観を変えてしまった前車、BNR34 GT-Rの後継である次期GT-Rの発表が近づいてきました。今年の10月に開催される東京モーターショーに向けて次期GT-Rは最終調整段階に入っているようで、例によって最終テストはドイツ・ニュルブルクリンクのノルトシュライフェで行ってるようです。次期・新型GT-Rは997ポルシェターボより速いだとか、500馬力に近いパワーだとか噂が流れていますがこんなことはR乗りからすると「どうでもいい話」だと思うのでここでは敢えて深く言及しません。
次期GT-Rは従来モデルとは違い専用ボディとして一から設計され世界戦略車としてBMW M3やポルシェ911の顧客を狙いにいくモデルとなると思いますが、一番残念なのはR33から若干コンパクトになったとは言えR34でも大きかったボディサイズと重い車重が次期GT-Rで更に大きく、重くなると思われることでしょうか。スパイ映像などを見る限りはさほど大きく見えないのですが各誌の予測などによると車重で100kg、全幅は150mmほど大きくなりそうだとのこと。BNR34 GT-Rで唯一不満だったのがこのボディサイズだったので次期GT-Rで小型化すればなぁと思っていただけに残念ですね。
そういう意味では997で大型化したとはいえ、ポルシェターボのボディサイズは振り回すには丁度いいところに収まっていると思います。ただ動力性能的にライバルとは言え、ポルシェターボの価格が1800万円で次期・新型GT-Rは標準モデルが700万前後、Vスペ相当で搭載が噂される2ペダルMTミッションモデルでも1000万前後でしょうからM3あたりと比べたほうがいいのかもしれません。
ちなみに次期GT-Rのエンジンはスカイラインクーペ用の3.7リッターエンジン、VQ37HRをベースにツインターボ化し、ピストン・コンロッド・クランクシャフト・バルブ・カムなどエンジン主要パーツはすべて次期・新型GT-R専用パーツに置き換わるようです。ブースト圧は低めの0.7程度と言われ、レスポンス重視のためか圧縮比を高めてタービンもR34と同様に小径化しているようです。ただ「ブーストが低めなのでチューニングすれば凄いことに・・・」などと考えるのは早計で、エンジンブロックがオールアルミ化でもされれば鬼のような強度を持つRB26の鋳鉄ブロックよりは耐久性の面で大きく劣るはずで、従来型よりも完成されたエンジンとして出てくるんじゃないかと予測しています。
チューニングという点ではもう一点、次期GT-Rに関して気になる情報があります。次期GT-Rは今まで以上に電子制御部品が増えることもあり、これをメンテナンスする為にはディーラーだけでなく、チューニングショップも相当額の投資が必要になるのではないかと言われているからです。今の所言われている数字としては次期GT-Rをメンテナンスする施設は2000万程度の追加投資が必要になるとのことで、次期GT-Rはチューニングの敷居も一気に高くなることは間違いなさそうです。
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