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DSG 2ペダルMT

2007年8 月23日 (木)

BMW新型M3の価格と国内メディアのインプレッション

このブログでもしつこく取り上げているBMW 新型M3(E92)がついに発売になります。発売日は9月15日とのこと。かつてない強力なライバル、メルセデス 新型C63AMGとの販売競争も気になるところです。

気になるBMW 新型M3の価格は996万円。1000万円を超える価格になるとの予想からは下回りましたが、先代M3と比べると大幅な価格アップとなります。ただ今回歓迎すべきは、最初から右ハンドルの6段マニュアルミッションモデルが用意されていることでしょうね。最近のBMWは新型M3に限らず、右ハンドルのMTモデルのラインナップが増えているのは嬉しい限りです。まぁ、買えませんけどね^^;

BMW 新型M3はこの6段マニュアルモデルの他に来年以降DSGと同じようなダブルクラッチ機構をもつ2ペダルMTを投入してくる見込みで、この2ペダルMTモデルの価格は1000万円を余裕で超えてくるものと思われます。

2007/9/5 追記(その後の国内メディア論評と個人的主観まとめ)

国内メディアでもBMW 新型M3、しかも右ハンドルモデルの試乗レポートが出始めました。やはり事前の海外メディアの評価通り、上質な乗り心地とスポーツカーというよりは「高級車」としての質感のほうが前面に出ているモデルのようです。いくら先代の直6よりも軽量なV8を搭載しているとはいえ、装備の更なる高級志向による重量増加が大きなマイナスポイントかもしれません。最初は軽量なV8に素直に凄いと思い、総重量のことをあまり気にしていませんでしたが、やはり総重量の大幅な増加はスポーツカーにとって何もいいことないのだなと再認識しました。BMWはM3を高性能モデルとして存続させるよりも、高級車としてブランド化したいのでしょうか・・・

アウディのRS4・S4がBMWのM3同様にV8化しているにも関わらず、このような「微妙な評価」を受けないばかりかエンジン性能・フィールを評価されているのに対して、8400rpmまで回る高回転型ながらフラットトルクで乗り易いエンジンを搭載する新型M3の評価が「奥歯に物が挟まった」ようになっているのは、従来モデルと比較しBMW新型M3が何かを失ったと感じさせるものがあるのかもしれません。

やはりBMW E46 M3に搭載されている名機S54エンジンの後継としてこのようなエンジンが搭載されたモデルが出てきた事を考えると、皆がM3に期待しているもの、BMWとして今後売って行きたい物の間にギャップがあったのかな。このような論評を見ると今更ながらS54エンジンを味わいたくなってしまいますね。車はパワーだけでもないしエンジンだけでもありませんが、やはりその車の性格を決める要素としてエンジン特性の比重は高いと思います。車の良し悪しを超えて「その気にさせるエンジン」というものがこの世には存在しますし、E46 M3を愛する人々が新型 M3に対して見せる心境はRB26DETTに未練たらたらの私が新型 GT-Rを多少冷ややかに見ている心境に似ているのかもしれないと、今回のことを振り返り思いました。

2007/09/17 五味康隆さんのレポートから

某サイトに掲載された五味氏のレポートによると、BMW 新型M3はパワーボタンのONとEDCをハードに設定することで全く違う車に激変するそうな・・・。他社のレポートには一切出てこなかった話なので、非常に気になりますね。相当スパルタンに変化するそうで、アクセル操作にシビアになる点などは先代搭載のS54エンジンを彷彿とさせます。やはり新型M3のポテンシャルはまだまだ未知数な部分が多いようです。

2007/10/10 追記

カーグラフィックTVの新型M3インプレッション(ポルシェとの比較)

カーグラTVでは新型M3ポルシェ911GT3との比較で特集していました。出演者のコメントを要約すると・・・田辺さんは「洗練されているといってもいいレベル」と表現し、BMW好きの新井氏は「最初はとまどったが長い時間乗っていると新型M3の乗り易さが好印象に」、塚原氏は「程度のいい(M3の)直6モデルを探す人が増えるんじゃないか」、松任谷さんは相変わらずの独特なコメントを残していました(汗)。前述したパワーボタンを押した状態でもやはり全般的にはスポーツカーとしての刺激は少なくなり、超高性能&高級なスポーツクーペという路線にシフトしたことは間違いないですね。でもまぁこればっかりは自分で乗ってみないと分からないですねぇ。ひとつだけ確かなことはM3がこういう仕様になるのであれば、仮に私がこのクラスを買うことになったとしても、M3とアウディS4&RS4とで迷う可能性はほぼ無くなったということでしょうか。それにしてもポルシェ911 GT3は格好よかったな・・・。GT3は現在一般人(と言っては語弊があるが)が望みうる最良のポルシェでしょうね。

関連記事:東京モーターショー2007(その7) BMW 新型M3セダン&クーペの画像など
関連記事:BMW M3 E92 インプレッション
関連記事:BMW New M3
参考記事:BMW、新型M3クーペを販売開始
参考記事:新型BMW M3、待望の国内デビュー

2007年7 月 9日 (月)

ゴルフ5 GTIのDSG・・・実戦編

昨日箱根に走りに行った時に思ったんですが、ゴルフ5のDSG+パドルシフトの組み合わせはスポーツドライビングにとても有効な機構ですね。特に大観山から湯河原に下る椿ラインのタイトコーナーや、湯河原パークウェイでの中低速コーナーが続くヒルクライムにおいてゴルフGTIのDSG+パドルシフトはかなり良い感じで回っていけました。

現時点のトータルの安定度で言えば、自分の場合は今までの経験からDSG+パドルシフトよりもマニュアルミッションのほうがまだ速いかな?と思いますが、ポテンシャルで言えばDSGのそれはMT以上かもしれません。ただ、コーナーに突っ込む度に体がある程度のエンブレに伴うショックや減速感を身構えているのに反して、DSGのシフトダウン&ブリッピングは恐ろしい精度で決まるためリズムが狂う・・・というなんとも情けない状態にはなるのですが。

でもまぁ、絶対的な速さはともかく車を操っている感というか走ること自体の満足度はDSG+パドルシフトより断然MTだなぁと再認識したことも確かで、いずれ余裕ができたら二台体制で一台は走り用のMTを所有したいですね。なんともまとまりがないですが、箱根の帰り道そんなことを考えていました。

関連記事:DSGとパドルシフト

2007年6 月15日 (金)

DSGとパドルシフト

私のゴルフⅤ GTIは2ペダルマニュアルであるDSG仕様(パドルシフト付き)です。初期型のGTIにはパドルシフトは装着されていませんでしたが、06年式からパドルシフトは標準装備されています。正直言ってこの車に決めた理由の50%くらいは、試乗の際にこのDSGという先進ミッションの出来の良さに感動したことがあるかもしれません。色々と口うるさい私のような人間でもDSGの完成度には本当に脱帽です。

妻がオートマ限定免許ということもあり、結婚後初に買ったこの車の選択は本当に悩ましいものだったのですが、今までMTばかり乗ってきた人間にも家族と走りの楽しさを両立したいという我侭な願望にもかなり高いレベルで答えてくれるミッションがDSGですね。

DSGが優れているのはこのような汎用性・スポーツ性だけではなく、燃費の向上にも大きく役立っていることだと思います。トルコンATタイプと比較してもエネルギー効率面での有利さだけでなく、シフトスケジュールなどを緻密に制御しているからこそ、この低燃費が実現できているのでしょうね。

ちなみに私の GOLF5 GTI DSGモデルは07モデルであるため当然パドルシフトがついているのですが、このパドルシフトを駆使して連続的なシフトダウンなどを行った際にも、DSGは呆れるくらいスムーズなブリッピング・シフトチェンジをやってのけます。あまりの精度に自分のテクニックに自信を無くしそうなくらいです。また、このパドルシフトは非常に気が効く機能がついていて、ATモード状態からパドルシフトを操作するとシフトを左に倒さなくてもMTモードに変更になり、逆にこの状態からパドルシフトを長押しすることでATモードに即座に戻せる機能がついています。これは高速の合流などで一時的に加速を上げたい時に、アクセルワークを用いないでエンジンを美味しい回転域に放り込むことができ、加速後速やかに戻せることから実用面でも非常に有用な機能になっています。

2007/9/19 追記

DSGのマニュアルモードとパドルシフトでの操作もとても面白く、気持ち良いのですが、速さや爽快感だとSモード固定でのスポーツ走行も中々のものです。最初はDSGのSモードのシフトアップがぎこちなかったのですが、最近は学習したのかかなり良い感じでシフトアップしていきます。サーキットでDSGのSモードが速いのも頷けます。。。

来年以降出てくるBMW M3の2ペダルマニュアル、パナメーラに実装されるPDKいずれもデュアルクラッチ式の2ペダルマニュアルと言われていますし、究極ではF430 スクーデリアに搭載されるF1ミッション並みの代物まで出てきました。やはり、今後この分野の進歩からは目が離せませんね~。次期S4RS4にも是非DSG強化版実装してもらいたいものです。

参考記事:MTかDSGか。。。
関連記事:他車比較と試乗、納車までの道のり
関連記事:BMW 新型M3の価格