Google
 

キスラー

2009年6 月 2日 (火)

キスラー ヘリウム(Kistler Helium) LTA 6.3MHのインプレッション

ご要望がありましたのでキスラーのインプレ第一弾はこのHelium LTA 6.3MHにしたいと思います。今回購入したキスラーロッドの中ではHeliumⅡ LTX7.0HとこのHelium LTA 6.3MHは特にお気に入りのロッドです。本当にこの二本に関しては非の打ち所がありません。。。

Kistler Lta 63mh

このロッドはジャークベイト/ライトテキサス&ジグのピッチング/スピナーベイトを中心に幅広く使えるバーサタイルモデルです。様々な用途に使えるロッドの中には、実際にある特定の用途で使い込むと中途半端なテーパーに感じてしまう物も多いと思いますが、このモデルに関してはそのような杞憂はないと思います。

私は主にジャークベイト用として購入しましたが、スピナーベイトをシャローでマシンガンキャストしながら早めに流していくようなシチュエーションでも、ベジテーションカバーとのコンタクトも丁度良い感じで非常に使いやすいです。感触としてロードランナーの630MHを軽くして張りを持たせたような感じで、あえてたとえるならGLXぽい630MHといった感じでしょうか。ちなみに・・・亀山の釣行記にも書いたように、バズベイトには少々硬すぎるようです。

ジャークベイトの使い心地に関しても申し分なく、ログロングAの15Aなどのフルサイズジャークベイトから14A、レイダウンミノー レギュラーなどの中型クラスのジャークもし易く、きれのあるジャークを容易に演出できます。大型ミノー・ジャーークベイトのジャークのし易さという意味では私が過去に使用したロッドの中では最高の使い心地です。

ジャークベイトを使っていて唯一の難点はログなどの軽量ルアーを投げる時に若干慣れが必要ということがありますが、私はすぐに慣れましたので大した問題じゃないかもしれないですね。私はアンタレスARと組み合わせていますが、もう少し軽めのルアーが投げやすいスコーピオンMg 1000アルデバランMgのようなリールもいいかも。

■キスラーロッド、LTAシリーズの仕様に関して

キスラーのヘリウム LTAシリーズは全部で3本購入しました(うち1本はバックオーダー中)が、手持ちの2本だけでもブランクの印象や使い心地、テーパーなど大分違います。私が持っているのが6.3MHと6.6Mという特性・用途が全く違うモデルということもありますが、それ以上にキスラー社の「自然発生的に生み出されたスパインをモデルに生かすというロッドデザイン哲学」という設計思想が大分影響しているように思えます。

例えばこのヘリウムLTAは軽量・高弾性のオリジナルシリーズですが、6.3MHが非常に軽く張りが強い印象があるのに対して、6.6Mのほうは大分「もっさり」している感じがするんです。同ブランドの同じシリーズでここまでブランクの印象が替わることは珍しいですよね。なのでキスラーのロッドを選ぶ時には他社のモデル以上に「実際に手にとって触ってから」購入するのが望ましいのですが、現状国内で店舗販売しているのはごく僅かでモデルも限られているので中々難しいものがあります。

あともう一点、特にロッドの見た目を気にする方にも注意が必要です(笑)。LTXやArgonに関しては後日お話しますが、キスラーは頻繁に仕様変更するメーカーで中には見た目(パーツ類)だけでなく、テーパーそのものが変わってしまうことがあるというのですから恐ろしい。。。

Kistler Helium LTA Guide

左が2008年モデルのLTA 6.3MH、右が2007年モデルのLTA 6.6M。

Kistler Helium LTA リールシート&グリップエンド

上が2007年モデルのLTA 6.6M、下が2008年モデルのLTA 6.3MH。

2007年も2008年モデルもガイドリングは同じブルーチタニウムコーティング ジルコニアリングガイドフレームBatson社製ステンレスフレームのはずなのですが、なぜか2007年モデルは黒いフレームで2008年モデルはシルバーです。私はどちらも味わいがあって良いと思うのでいいのですが、よりブルーのジルコニアリングが映えるシルバーフレームが良いという人もいるとは思いますので見た目を気にする人は購入する際に確認すると良いでしょう。

下段のリールシート&グリップですが、これも私のモデルはちょいと変わっていますsweat022007年モデルの6.6Mのリールシートは本来、Batson社製のはずが私のはFujiのECSでグリップエンドも2008年仕様のコルク。2008年モデルのはずの6.3MHは同じくFujiのECSなのですが、グリップエンドは2007年仕様のEVAバットキャップ・・・といった感じで新旧混じっているんですよね。

ちなみに・・・2009年モデルは大幅に仕様が変わっていますが、未だに旧年度のパーツを使ったモデルが入荷することがあるらしいので、これらのことは今しばらく確認するといいかもね。

2009年5 月17日 (日)

キスラーロッド購入の経緯

ここ7~8年私のロッドはほとんどG・ルーミスノリーズ・ロードランナーでしめられていましたが、本格的にバス釣りを再開した今年、大部分のモデルを売却しアメリカの新興メーカーであるキスラー(KISTLER)ロッドに入れ替えることにしました。現在売却は完了し、キスラーのロッドはすでに6本ほど購入しています。

今まで使用していたモデルと入れ替えるきっかけになったのは、実は同船者がいる釣行が増えたことと、自分のバス釣りの幅が広がってきたこと、ロングロッドに大分慣れてきたということが大きく影響しているかもしれません。やはり同船者がいるとあまり多くのロッドは積めませんから4~5本に絞ることになり、汎用性(バーサタイル)が高いロッドを積むようになりますが、去年くらいからこのような場面で釣行前のイメージからセレクトしたロッドが実際の釣り場でマッチしていない・・・という機会が増えてきました。

今まではロッドの性能に不満があって買い換える・買い足すことが多かったのですが、今回はそうではなかったので同じルーミス、ロードランナーから選びなおすことも考えましたが、某店の展示会などで触る機会があったキスラーがどうしても気になっていました。このようなことから最初に以下の3モデルだけ購入しフィールドでテストした結果、基本性能の高さと何より自分のスタイル・好みに合っているということが分かり全て入れ替えることになりました。

■最初に購入したキスラーロッドの3モデル

キスラー Helium Ⅱ LTX 6.6M

 → CBR並に軽く、ルアーアクションを殺さないしなやかなブランクでありながらCBR783では引きづらい引き抵抗のあるシャロークランクも引けるロッド。トップの操作性もこちらが上。

キスラー Helium Ⅱ LTX 6.6MH

 → 向かい風などの状況でもスピナーベイトのロングキャストが容易で、ジグ&ワームの適応範囲が広いロッド。正規代理店の説明にある「粘りと張りのバランスはキスラーが考えるバスロッドの理想形」という言葉がしっくりくるロッド。

キスラー Helium Ⅱ LTX 6.9M - Spin

 → 小型ミノーシャッドラップなどのライトプラグ用スピニング

最後のスピニングモデルに関しては今まで使ったことのないタイプのロッドということもあり、まだ若干の慣れが必要そう(ちょっとイメージと違ったかも・・・今のところRR630MLSのほうが使いやすい)ですが、その他のモデルは使い始めた直後から何の違和感も無く使えています。LTXシリーズは高弾性のシリーズではあるものの非常に投げやすく、軽く、感度が良く、よく粘る不思議なロッドです。ほんとに張り具合と粘り具合が絶妙なんですよね。。。

上記のキスラー3モデルのテスト後、同じLTX7.0Hライトフリップスローロール用)とオリジナルシリーズであるLTA6.3MHジャークベイト用として買ったがかなり汎用性が高い)を購入し、前回記事の相模湖で試してきたのですがどちらもかなり満足度の高い二本でした。どちらも「こういうの欲しいな」とずっと思っていたモデルにやっと出会えた感じです。

キスラーロッドのうんちくに関しては正規代理店のHPにかなり細かく書いてありますので、今後このブログでは個々のモデルの使用感や不満点など書いていこうと思います。

※質問などある方はコメント欄にどうぞ