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モーターショー

2011年9 月19日 (月)

ポルシェ911 コードネーム991 フランクフルトでワールドプレミア

ポルシェ911がついにフルモデルチェンジしました。今年のフランクフルトモーターショーははっきり言ってこの話題以外はどうでもいいというくらいビッグニュースです。

911
 
今回のポルシェ911フルモデルチェンジは現行(すでに旧モデルか?)の997型のデビューから数えると丸7年のサイクルとなります。その間ポルシェ版デュアルクラッチのPDKの導入や、限定モデルだったGT3のカタログモデル化など様々な「劇的な」変化があったものの、今回のフルモデルチェンジはその内容を知れば知るほど911にとって大きな変化と考えられ、エンジンが空冷から水冷になった993から996へのモデルチェンジ以上のインパクトがあるかもしれないと個人的には考えています。

■新型ポルシェ911の仕様変更ポイント

事前の情報だと次期ポルシェ911の通常モデルは全てハイブリッド化されるとか、ロングホイールベース化して居住空間を確保(=より高級車志向)になるとか言われてましたが、実際にはホイールベースは100mm拡大したものの全長はわずかに伸びただけ、トレッド含めた全幅は997から変更なしとのこと。実際今回の911はキャビンも大して広くはなっていないのです。この件の解説に関しては清水和夫氏の現地レポートが一番納得感がありましたので要約すると・・・

結局今回の911は「より速く走るため、シャーシの限界性能を上げるためのホイールベース拡張」であって、モータースポーツの世界で一般的に行われている手法と同じ、運動性能を上げるためにボディサイズそのままに4つのタイヤをより四隅に追いやり、同時に各部を軽量化しているとのこと。これに関しては不調が続いているレース部門からのリクエストもあったらしいです。素人的にはホイールベース拡大=小回り効かなくなると考えがちですが(自分もそうだった)、実際の車の旋回性能はホイールベース、ボディサイズ、重量、フロント・リアのオーバーハング長、サスペンションジオメトリーなど様々な要素が絡んでくるので「ホイールベース長が拡大=911の持ち味である旋回性能が下がる」ということではないんですよね。まぁ、理屈で考えればそりゃそうだって感じなんですが、今までの911に対するイメージがあるのでついついネガティブに考えちゃうわけです。

でもまあ振り返ってみれば昨今のフェラーリV8モデルなども同じ流れで変化してきているわけで、ポルシェもようやく重い腰を上げたといったところなのかもしれません。

■新型ポルシェ911のニュルブルクリンク・ラップタイム

で、肝心の速さですが。シャーシの見直しがどれくらい効果が出ているかというと、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェのタイムがカレラSで7分40秒・・・昨今のスーパーカー軍団に比べれば控えめな数字ですが、実はこれ997型911ターボより2秒遅いだけ。ちなみに同タイムにどんな車がいるかというと・・・

ブガッティ・ヴェイロン16.4
メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン
ランボルギーニ・ムルシエラゴ LP640
ポルシェ・911GT3

驚くべきは先代とはいえ、実際にはノーマルカレラと別物の「GT1クランクケース」をベースにしたエンジンを搭載する997型の911GT3と同じタイム。しかもエンジンそのものは35馬力ほどカレラSのほうが低い。まあ馬力高ければ速いという訳でもないですが、ポルシェ同士での比較ですからねぇ。しかも今まではカレラ/カレラSとGT3の間にはかなりの性能差があったことを考えると、新しい991型911の潜在能力は極めて高いといえるでしょう。

いやはや最良のポルシェは最新のポルシェとはよく言ったもので、さすがだなーと思います。

 

関連記事:ポルシェ911(997) GT2 発表

2007年12 月 2日 (日)

東京モーターショー2007(番外編) コンパニオンのお姉さま画像

今回の東京モーターショーは見たい車が多すぎて野郎同士で6時間も会場を回ったにも関わらず、一緒に回ったT氏も私もほとんどコンパニオン写真を撮っていなかったのでちょっとしかありませんが、数少ない写真とビデオ撮影からのスナップショット機能で何点か「これは!」というコンパニオンさんを紹介します。いやぁ、綺麗なコンパニオンさんいっぱい居ましたね~

東京モーターショー ポルシェのコンパニオン画像

ポルシェブースカイエンGTSのプロモーションをしている時に最後に出てきたエース?ぽいコンパニオンさんです。GT2の記事でちょこっと書いていたのはこの方です。ポルシェブースのコンパニオンは結構な人数居たのですが、皆さん中々上品な感じで下品な小娘系は皆無でしたね。さすがポルシェのコンパニオンです・・・。

東京モーターショー ハマーH3のコンパニオン画像

ハマーH3のブースで見学客への案内をしていた感じの良いコンパニオンさん。

東京モーターショー アルパインのコンパニオン画像

i-pod対応のカーオーディオを目当てに行ったはずのアルパインブースで・・・。私の目当ては左側のコンパニオンさん^^;

ミシュランマンの手もみ映像

最後はミシュランマンの「手もみ」映像・・・。立派なコンパニオンです(・Θ・;)

関連記事:東京モーターショー2007の開催日・出展車情報など
参考記事:東京モーターショー2007 コンパニオン画像集

東京モーターショー2007(その10) ロータスエリーゼ&マセラティグランツーリスモの画像

ロータスエリーゼSC画像サイド

東京モーターショー2007、最後の記事は「ひょっとしたら将来買うかもしれない」ロータスエリーゼと「絶対に買う機会(予算)は無いであろう」マセラティの新作、グランツーリスモを中心に紹介します。

ロータスエリーゼSC画像フロント

オレンジのカラーがとてもよく似合う上記エリーゼの写真はロータス エリーゼSCになります。エリーゼRの220PSバージョンとしてスーパーチャージャーを搭載しているエリーゼSCは、新形状のリアスポイラーと個性的なデザインのアルミホイールが主な識別ポイントです。エリーゼSCに採用されているスーパーチャージャーはイートン社製のM45ユニットでインテークマニホールド一体型のコンパクトなユニットです。初期型や現行のベースモデル(エリーゼSなど)と比べれば重量化しているものの車重はわずか903kgに収まっており、0-100は4.6秒、最高速度240Kmのパフォーマンスを誇っています。

最近ではワンメイクレースなども盛んになってきているエリーゼですが、私の周りでも本気で走りこんでいる人の中に「いずれエリーゼ(もしくはエキシージ)を・・・」という人が多い気がしますね。500馬力近いチューニングカーやポルシェもいいですが、こういう車を乗りこなしているおじさんも中々格好いいですよね。何はともあれこの軽さとボディ剛性、玄人好みのサスペンションセッティングと他に変わるものが無い一台であることは間違いないでしょう。

ロータスヨーロッパS画像フロント

お次はエリーゼの兄弟車でよりGT的な性格付けをされているロータス ヨーロッパSです。展示車両はLXというグレード?みたいですが、このあたりはあまり詳しくないのでよくわかりませんが、内装もホワイトレザーで統一され特別仕様車のような雰囲気でした。

ロータスヨーロッパS画像インテリア

かつての名車であるヨーロッパの名を冠しているとはいえ、昔のヨーロッパとは大分趣が違いますね。今回ヨーロッパの現車を始めて見たのですが、写真やテレビ(カーグラTV)で見た印象よりも格好良いジャン!と思ってしまいました。GT的な味付けとは言え、ピュアスポーツ中のピュアスポーツであるエリーゼとの比較ですので、一般的な基準で見ればかなりスポーティな車なんでしょうね。事実このヨーロッパはエリーゼ/エキシージなどに比べ装備品が豪華になったりしているものの、車重はギリギリ1トンを下回る995㎏に収まっています。

東京モーターショー マセラティブース画像

お次はマセラティ グランツーリスモです。展示場所の関係もあったのか、グランツーリスモの受けがよかったのか東京モーターショーでのマセラティブースは大盛況でしたね。実はマセラティにとっては日本市場は北米、イタリア本国の次に売り上げ上がっているようでイタリアとの差も軽微なものだとか。。。なんか意外ですよねっていうか、なんだかんだで日本はお金持ち多いのだなと再認識。まぁ・・・年末ジャンボ当たっても買わないでしょうが、totoBIGが満額当たれば買うかもしれません^^;

東京モーターショー マセラティグランツーリスモ画像

マセラティ グランツーリスモはマセラティ・クーペの後継車でV8 4.2リッター、405馬力のエンジンを搭載し前後重量バランスも49:51と豪華さだけでなく走行性能も先代より大幅に進化しているモデルです。でもまぁこの車の美点はそんな薀蓄より↓に尽きるでしょう。

東京モーターショー マセラティグランツーリスモ サイド画像

これぞ「クーペ」というべき流麗なボディラインですね。例によってデザインはピニンファリーナです。うーん、綺麗。実際行った時もしばらくぼんやり眺めておりました。。。

やはりモーターショーは写真だけでなく実際に行かないと駄目ですね!次回開催の時には息子を連れて行こうと思います。

関連記事:東京モーターショー2007の開催日・出展車情報など
参考記事:スイスでマセラティ・グランツーリスモを発表
参考記事:マセラティ、ジュネーブモーターショーで「グラントゥーリズモ」ワールドプレミア
参考記事:東京モーターショー2007 ロータスブース

2007年11 月26日 (月)

東京モーターショー2007(その9) インプレッサSTIとランサーエボリューションⅩ

東京モーターショー2007、国産車の中でGT-Rに次ぐ注目モデルが今回紹介する、スバル インプレッサWRX STI三菱ランサーエボリューションⅩでしょう。今までインプレッサSTIに関しては何度か取り上げていますが、今回あえてランエボⅩこと、ランサーエボリューションと並べて書いているのには訳があります。まずは新型インプレッサWRX STIの画像です。

東京モーターショー2007 インプレッサSTI画像

皆さんどう思います?sweat02インプレッサSTIに関してはテクニカルなことは以前の記事でも触れているので、今回は実物を見た際の印象のみ書きます。まず気になるのはインプレッサSTIの周りに人が少ない事、もう一つはシリーズ中最もHOTなモデルでWRCモデルのベースモデルとなるというのに・・・悲しくなるほどオーラが無い^^;

まぁこれは個人的な好みと展示車の色の問題もあるでしょうが、いくら車作りの面でエンジニアが誠実に仕上げてきてもこの実物の格好悪いことときたら・・・。特にこのフロントグリル周りの造形は写真以上に実物がひどかったです。STIだけでなく新型インプレッサは車自体の基本設計はとてもよくまとまっていると思えていただけに、実物を見て余計に残念に思ってしまいました。

東京モーターショー2007 インプレッサWRX画像

お次は新型インプレッサWRX STIベースのWRC参戦モデルです。ここまでくるといくらかマシに見えますね。是非とも頑張って欲しいものです。

東京モーターショー2007 ランサーエボリューションⅩフロント画像

今まであえて?触れなかった三菱ランサーエボリューションⅩの画像です。写真で見た時は一瞬「ガンダムか?」と思いましたが、実際に見てみると「よく見れば格好いいガンダムかも?」に印象が変化しました(汗)。何が言いたいかというと・・・インプレッサと逆で写真より実物の方が良かったですよと・・・。正直なところ、ランエボブースは内心「飛ばしてもいいかな?」と思うくらい関心が無かったのですが、実際目の前にしてみると好き嫌いは別として存在感のあるエクステリアデザインだと思いました。

今回のランエボこと、ランサーエボリューションⅩはプラットフォーム及びエクステリアデザイン面ではギャランフォルティスをベースに作られています。三菱側は従来の車種体系のイメージからこのプラットフォームを「ギャランフォルティス」ブランドにしたようですが、ランエボの持つブランドイメージを考えれば素直にランサーを格上げすればいいのに・・・と思った人も多いのではないでしょうか。

東京モーターショー2007 ランサーエボリューションⅩサイドリア画像

今回のランエボⅩはエンジンルーム周りからフェンダーにかけての排熱加工は勿論、リアバンパー下には簡易的?ながらもデュフューザーを装備していたりして中々精悍な印象です。エンジンは従来の4G63に比べレスポンスに優れる、4B11型2000cc直列4気筒MIVECエンジンベースの新設計エンジンを搭載しています。GT-R 同様、シリンダーブロックは鋳鉄からアルミに変更になっている為、チューニング耐性は下がっている可能性がありますね。

ただランサーエボリューションⅩの最大のトピックは、ライバルであるインプレッサWRX STIには採用が見送られた新開発の「Twin Clutch SST」と呼ばれる2ペダルマニュアルが搭載されているモデルが設定されていることでしょう。Twin Clutch SSTの基本的な機構はVW/アウディグループのDSGや新型GT-Rに搭載されている2ペダルMT同様、ツインクラッチタイプのトランスミッションです。

すでに新型ベースでのWRC参戦が決まっているインプレッサと、参戦が未定(というか会社がそれどころじゃない?)のランサーエボリューション。一体どちらが売れるのでしょうね^^;

関連記事:次期インプレッサ STIと新型インプレッサ S-GT
関連記事:新型インプレッサWRX STIも公式サイト開設
参考記事:スバル、東京MSにコンセプトカー2台を世界初披露…インプSTIも初公開
参考記事:東京モーターショー2007 スバル インプレッサWRX STI
参考記事:東京モーターショー2007:富士重工業 インプレッサ WRX STI(世界初披露)

2007年11 月24日 (土)

東京モーターショー2007(その8) BMWコンセプトX6アクティブハイブリッドと新型X5の画像

東京モーターショー2007 BMWコンセプトX6画像

東京モーターショー2007、注目のBMWブースの最後はフランクフルトモーターショーで発表されたばかりの異色のSUV(SAV)、BMWコンセプトX6です。写真のX6はアクティブハイブリッドシステムを搭載しているモデルですが、フランクフルトでは普通のX6も展示されていただけにちょっと残念ですね。

このアクティブハイブリッドシステムは2モーター方式を採用しており、ハイブリッドシステム自体はGM&メルセデスと共同開発をしているようです。ノーマルに比べて20%の低燃費化を図るとか・・・。スタイリッシュなSUVでハイブリッドと言うとトヨタのハリアーを思い浮かべますが、ハリアーハイブリッドのシステムとは機構的には違うものの、目指している方向性は似ているように思います。

東京モーターショー2007 BMWコンセプトX6サイドの美しいライン画像

フランクフルトでの写真を見た時も思いましたが、BMW X6のボディラインは本当に美しいです。BMW X5同様、前面の威圧感はそれなりにあるのですが、このボディデザインから受ける印象はグラマラスでとても優雅とでもいいましょうか。。。ただこの優雅なデザインの代償?としてX6のボディサイズはとても大きくなっており、全幅で1983ミリもあるそうです。日本の立体駐車場の多くや首都圏のマンションなどに見られる二層式駐車場などに収めるのは難しそうです。どうせメルセデスと組むのだったらガソリン車ベースではなく、ディーゼルベースのハイブリッドなど実現して欲しいですね。

東京モーターショー2007 BMW新型X5画像

こちらは以前も紹介したBMW 新型X5です。新型やっぱり大きいし、威圧感ありますねぇ。以前も書いた通り、私の場合は今回のマッシブなX5のデザインは結構好きだったりします。例によってとても落ち着いて見れる配置ではなかったのでX5をじっくり全面を見ることはできませんでしたが、車内も広そうでしたし車格も旧型から大分上がったように思えますね。

関連記事:BMW X5の先進性
参考記事:BMW、東京MSにハイドロジェン7やX6ハイブリッドなどを出展
参考記事:BMW、X5を7年ぶりにフルモデルチェンジ
参考記事:東京モーターショー2007 BMW X5 4.8i

東京モーターショー2007(その7) BMW 新型M3セダン&クーペの画像など

東京モーターショー2007の目玉の一つ、BMW新型M3及び世界初公開となるM3セダン画像です。

東京モーターショーBMW新型M3セダン画像(フロントマスク)

M3セダンのデザインそのものは、細部の造形なども含めてとても素晴らしかったのですが、BMWブース自体がご覧の通り人が多すぎ&展示車の車間が無さ過ぎでゆっくり見ることも撮影する事もできませんでした。展示スペースそのものは広いほうなのですが、如何せん展示車両が多いのと空間をうまく使えていない感じでとても見づらかったのが残念でなりません。

東京モーターショーBMW新型M3セダン画像

新型M3クーペの方は発表から時間も経ち、テレビ番組でのインプレッションも出てきているくらいので全体のイメージなどある程度事前に頭の中に入っていましたが、世界初公開のM3セダンの方は久々のM3のセダンモデルということもありじっくり見たかったのですが・・・。写真にもあるようにM3セダンのルーフはクーペモデルに搭載されているカーボン地ブラックのカーボンルーフではなく、高張力鋼板製のボディ同色塗装です。レース用ならともかく、ハイパフォーマンスカーとはいえ「普通に乗る事」が多いであろうM3のようなモデルには軽量で丈夫な高張力鋼板で十分だと思います。

東京モーターショーBMW新型M3セダン「えら」画像

通称「M3のえら」ことフェンダー内の通気口のアップです。クーペ同様M3のシンボルはしっかり作り込まれています。こういうディテールも手を抜かないあたりはさすがですね。それにしても人が多いのなんのって・・・。やはり新型M3の注目度はかなり高いようです。

東京モーターショーBMW新型M3セダン「運転席」画像

M3セダンは日本でのワールドプレミアということもあったので右ハンドル仕様の展示車を期待していましたが、さすがにまだ右ハンドル仕様は無いみたいですね。写真で見た時も思ったのですが、M3のインテリアは全般的に高級路線に走りすぎているように思えますね。今までの歴代M3も運転席周りは結構「普通感」が漂っていましたが、今回は全般的に高級化しているだけにスポーツモデルとしての演出の無さが余計に目立ってしまいます。

東京モーターショーBMW新型M3クーペ画像

こちらはすでに日本でも発売開始されている新型M3クーペです。白いボディに黒のカーボンルーフは似合っていると言えば似合っていますが、車内インテリアとのギャップが激しいですね。でもまぁ・・・全般的には格好いいんですけどね。

関連記事:BMW新型M3にセダンモデル復活
関連記事:東京モーターショー2007の開催日・出展車情報など
関連記事:BMW新型M3の価格と国内メディアのインプレッション
関連記事:BMW M3 E92 インプレッション
関連記事:BMW New M3
参考記事:BMW AG、4000ccV8を搭載した新型M3セダンを発表
参考記事:これぞ羊狼、BMW M3セダンが発表
参考記事:東京モーターショー2007 BMW M3
参考記事:BMW、ニュー BMW M3 セダンを発表

2007年11 月19日 (月)

東京モーターショー2007(その6) BMW135i 右ハンドル仕様!日本発売か? 

BMW135i画像

東京モーターショー2007、BMWブースでM3セダンと並んで注目を浴びていたのが、1シリーズに追加されたクーペモデル中最高出力を誇る、BMW 135iです。今回の東京モーターショーにおけるBMWブースには、見易さという点で個人的に不満たらたらのyokoですが、この135iが置かれていた一角も非常に狭いところに大勢の人が詰め掛けていたので、見るのも写真を撮るのも苦労しました。余談ですが、東京モーターショーの全ブースの中でカップル率が一番高かったのがこのBMWブースですね(笑)。

BMW1シリーズクーペ、135iは3シリーズでいうところの335iに搭載され、とても評価の高い3リッター直噴パラレルツインターボをコンパクトな1シリーズのクーペボディに搭載するという点でとても注目の高いモデルです。M3が肥大化していく一方でこのようなモデル、しかも6段マニュアルの右ハンドル仕様車が用意されることはとても喜ばしいことだと思います。

BMW135i右ハンドル画像

BMW1シリーズクーペ、135iの室内写真です。残念ながらトランクの中は見れませんでしたが、リアシートのスペースは十分とは言えないまでも実用に耐えうるスペースが確保されていました。実用的で走りもそこそこ楽しめるという点ではゴルフGTI同様、中々面白い車ではないでしょうか。問題があるとしたら恐らく500万円を超えるであろう販売価格でしょうかね。130iのMTモデルですら500万円にちょっとかけるくらいですし、135iの価格は間違いなく500万円を超えてくるでしょう。何はともあれ日本だけでなく世界的に少なくなってきているジャンルの車だけに期待している人も多そうです。

BMW1シリーズコンセプトtii

最後は同じく1シリーズクーペベースのBMW1シリーズコンセプトtiiです。カーボンボンネットなどで武装しており、嫌味も無く中々精悍な印象を受けました。BMWは今後M3などを高級志向に、このクラスでスポーティなイメージを作り出していくのかもしれませんね。

関連記事:ニューBMW1シリーズ・クーペを新規投入
参考記事:BMW、1シリーズクーペを発表
参考記事:BMW、1シリーズクーペを発表
参考記事:東京モーターショー2007 BMW 135iクーペ
参考記事:BMW、1シリーズクーペを発表(ワールド・ティザー)

2007年11 月18日 (日)

東京モーターショー2007(その5) 至上最強のポルシェ911、997GT2とカイエンGTS

ポルシェ911GT2の価格

まずはこれ、ポルシェ911GT2のお値段。至上最強ポルシェ911価格の方も最凶です。

それにしても0-100km/hが3.7秒とは・・・凶悪なスペックですな。

フランクフルトモーターショーでワールドプレミアされたばかりのポルシェ911GT2が東京モーターショーにもやってきました。ポルシェブースは凄い盛況で写真を撮るのも一苦労でしたが、人の多さが車の人気なのかコンパニオンの人気(スペースに対して人数多目)なのか良く分からない感じでした。

ポルシェ911GT2画像

ポルシェ911GT2のフロントです。お姉さんが解説しているのはGT2ではなく隣にあるカイエンGTSだったりします。この角度から見るとフランクフルトで公開された真っ赤なGT2と比べると迫力というか、威圧感はさほどない感じでした。

ポルシェ911ターボが代を重ねるごとに高性能になりつつも高級車化しているのに対して、ピュアスポーツとしての911を前面に押し出したモデルとしてGT3が存在しますが、何もかもひっくるめて問答無用の最強ポルシェがこのGT2というモデルになります。今回はGT3も先代と比べ乗りやすくなっているとのことですが、先代GT2は「ウィドウメーカー=未亡人製造マシン」という不名誉な称号を与えられてしまうほどに危険なマシンだったようです。

今回もGT2はRRレイアウトに530馬力ものパワーをのせちゃっています。ポルシェ自身が911の最終形態を四駆と定義し、ポルシェターボの四駆システムも大幅に進化しているというのに、ピークパフォーマンスのために軽量化・RR化しているのでしょう。軽量化のためにリアシートも取り外され、フロントシートの重量などもグラム単位で削り込んでいます。2600万円をポンと支払える人の中でGT2を乗りこなせる人がどれだけいるんでしょうかね^^;

ポルシェ911GT2フロントスポイラー画像

真正面から見るポルシェGT2はぱっと見GT3に似ていますが、フロントエアダムの辺りのデザインは微妙に異なっています。RR911特有の高速域でのフロントリフトを押さえるべくGT3にも採用されているボンネット前部のスポイラーも普通のモデルでは無い証となっています。格好良いですね・・・。GT-Rもいずれこのようなオーラを携えるモデルになれるでしょうか。

ちなみにGT-Rのニュルブルクリンクベストタイムは7分38秒でポルシェターボ(997)だけでなくGT3をも凌駕するタイムを叩き出しましたが、このGT2は更に6秒も速い7分32秒とのことです。このタイムより速いのはカレラGTM3GTRマクラーレンF1 GTR(レース車両ベースでドライバーはミカ・ハッキネン)などの特殊な車ばかりです。ちなみにミカ・ハッキネンがマクラーレンF1 GTRで出したタイムは7分11秒・・・。ちなみにコースレコードはニュルブルクリンク1000キロレースのフリー走行中にポルシェ956(完全なレース車両)が出した6分11秒33です。

ポルシェ911GT2とPCCB画像

ブースのレイアウト上、中々いい角度で写真を取れなかった為、こんな感じ後ろに回りこんで撮った写真です。手前に見えるのはブレーキフェチには垂涎の品、ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)です。なんとGT2にはPCCBが標準装備とか。ブレーキ単体でもオーラを放っていました(笑)。

ポルシェ911GT2リア画像

ポルシェ911GT2のリアビューです。ターボ同様グラマラスなワイドボディですが、付いている羽はターボの控えめな物と比べるとかなり強烈です。この下には530馬力を叩き出す宝石のようなエンジンが納まっているはずですが、残念ながらエンジン本体は拝めませんでした。この新型エンジンはエクスパンション・インテークシステムという解説を読んでも難解な、高度な吸気制御チューニングを施されたシステムを搭載しています。この効果もありGT2の燃費は思いの他いいとのことです。

この先進の吸気システムが素人にも凄いと分かるのが、GT2のエンジンがこのエクスパンション・インテークシステムの採用により最大で吸気温度を20度ほど下げることが可能になっているということでしょう。このシステムのアーキテクチャは従来の吸気システムの法則を逆手にとった独創的なもののようで(内容はちゃんと理解していないけどね)、この辺りの技術開発力はさすがポルシェといった感じですね。

カイエンGTS

最後はおまけ?のカイエンGTSです。GT2とは打って変わって、ポルシェが商売根性丸出しで出してきたカイエンSターボルックバージョンです。確かに格好は良いが・・・。

正直言うとカイエンGTSよりも、この車のデモンストレーションで出てきたコンパニオンのお姉さんの中の一人が気になってしまい、車のほうは真面目に見ていません(汗)。登場の仕方からしてエース?(笑)ぽいですが、この話題は後ほどまとめてお送りします^^;

関連記事:ポルシェ911(997) GT2 発表
参考記事:市販でもっともパワフルな911ポルシェ登場
参考記事:東京モーターショー2007 ポルシェ 911GT2
参考記事:ポルシェ、「ニュー911 GT2」530馬力で登場

2007年11 月17日 (土)

東京モーターショー2007(その4) フォルクスワーゲン ティグアン右ハンドル仕様

今回の東京モーターショー2007の中で、個人的には写真よりも実物が格好良かったランキング1位(汗)が我等がフォルクスワーゲンの新型SUV、ティグアンです。何はともあれまずはティグアンの写真をどうぞ・・・

東京モーターショー2007 VWティグアン画像 フロントマスク

展示されていたティグアン展示車の色のせいもあるかもしれませんが、プレス発表写真よりも全然良かったです。ティグアンのフロントマスクは強すぎず、弱すぎずの抑制の効いたフォルクスワーゲンらしいデザインだと思いますね。特にプレス写真だと単調に見えたライト周りの意匠がとても質感が高く、品も良く感じました。日本発売を待つ人には朗報・・・今回のティグアンの展示車は右ハンドル仕様です!

東京モーターショー2007 VWティグアン画像 フロントマスクアップ

こちらはティグアンのフロントマスクアップ写真。う~ん素晴らしい。

東京モーターショー2007 VWティグアン画像 運転席

続いてティグアンの運転席の写真です。やはり基本的な構造はゴルフプラスのそれと同じですね。展示車は本皮仕様だったため、若干高級路線に見えますが通常の内装だとどんな感じなんでしょう。。。全体的にティグアンのインテリアの質感は高いと思いました。

東京モーターショー2007 VWティグアン画像 インパネ周り

ティグアンのインパネ周りです。見た目、高級小型SUVに見えるので本皮仕様って選択もありかもしれませんね。まぁゴルフオーナーにとっては(若干違うものの)見慣れた風景ではありますね。

東京モーターショー2007 VWティグアン画像 前席から見たリア

私がティグアンのリアシートに座って足元のスペースなどを確認している際に、前席に乗りこんだT氏が撮影した写真です。ご覧の様にゴルフⅤ以上に後方視界は悪いですが、リアのスペースはヘッドクリアランスレッグスペース共に全く問題ありませんでした。車内スペースは実際外から見るとそんなに広く見えないのですが、乗り込んでみると意外と広い・・・というのがティグアンの特徴ですね。ちなみにT氏は以前「C30に興味をお持ちの仕事関係の知り合い」ということでC30の記事で紹介した方なのですが、今回ティグアンを見てとても気にいった様で、かなりグラついているようです(笑)

東京モーターショー2007 VWティグアン画像 リア

ティグアンのリアビューの写真になります。リアのデザインも格好良いんですよね、これが。ただ、ゴルフオーナーとしてはリアのVWマークがリアゲートノブになっていないことがマイナスポイントかな^^; VWマークで開閉できない車種って意外と多いのかな??

ちなみに展示車両はGTIと同じ仕様で、名前が違うエンジンを搭載する2リッターTSIエンジンモデルでした。でもこの車乗るならやっぱり本格オフローダー仕様(トラック&フィールド)でTDIエンジンを搭載したモデルにソソラレルなぁ。日本でTDIモデルの発売があれば、ディーゼル普及のきっかけになりそうな気はしますけどね・・・。それでなくてもこのティグアン、日本だけでなく世界中でかなり売れそうな予感がします。

東京モーターショー2007 VWティグアン画像 トランク

ティグアン、東京モーターショー展示車最後の写真はトランクルームです。見て頂ければ分かるように、このトランクスペースも外観からの印象以上に容量ありそうです。ぱっとみそんなに容量無さそうに思えるトランクですが、ご覧の通りティグアンのトランクは十分な容量を備えています。ヤバイナ・・・まじで欲しいこれ。ティグアンはサイズ的にも釣りにぴったりなんだよなぁ。。。

一連の写真を見て頂ければ分かりますが、フォルクスワーゲンのブースはアウディ以上の盛況ぶりで、特にこのティグアンの周りには色んな年齢層の人が入れ替わり立ち変わり見入っていたのが印象に残りました。BMW X3が霞んでしまうくらいの存在感がティグアンにはあると思いますね。日本国内発売が待ち遠しいと共に、T氏が来春購入してくれることを望むばかりです^^;

関連記事:VWがティグアンにかける意気込み
参考記事:東京モーターショー2007 フォルクスワーゲン ティグアン
参考記事:VW、フランクフルトショーで世界初公開モデル8車種を展示
参考記事:フォルクスワーゲン、新型SUV「ティグアン」の写真を初公開 

2007年11 月16日 (金)

東京モーターショー2007(その3) アウディR8とRS6

新型A4に続き、東京モーターショーアウディブースの中からハイパフォーマンスモデル二台を紹介します。

最初は今年7月に発表されたばかりのアウディR8です。R8は皆さん御存知のルマン24時間耐久レースで勝利したマシンの名を受け継ぐアウディのモンスターミッドシップです。ターゲットはポルシェ911、その中でもR8がミッドシップクワトロという駆動方式を採用していることから、同じ四輪駆動のカレラ4あたりとの比較記事が目立ちますね。

東京モーターショー アウディR8フロントマスク画像

発表されたばかりのスーパースポーツを間近で見れることは嬉しい限りなのですが、R8は注目モデルということと子供などに人気があるため、展示車の前はご覧の通り・・・。落ち着いて見れませんsweat02

もう少し離れた位置からR8のフロントマスクを眺めたかったのですが残念・・・

東京モーターショー アウディR8運転席画像

アウディR8の運転席です。全般的にアウディらしく綺麗にまとまっているのですが、ステアリングホイールが・・・。個人的には997で「乗用車」のようになってしまったポルシェ911のコクピットよりも断然良いと思いますね。ちなみに奥に見えるシフトレバーらしきものは「Rトロニック」と呼ばれるシーケンシャルトランスミッションです。youtubeでこのRトロニックの動作音が聞こえる動画があるのですが、甲高いカチカチ音でちょっと安っぽいですね。ちなみにこのRトロニックはVW/アウディグループのDSGとは全く違う機構で、ランボルギーニ系統(eギアだっけかな)の技術が使われているトランスミッションです。何気にプラットフォームガヤルドと同じとか・・・。

東京モーターショー アウディR8エンジンルーム画像

ミッドシップマウントされるR8のエンジンはRS44.2リッター直噴エンジンドライサンプ化したものと言われています。馬力もRS4同様420馬力を誇り、ライバルの911と比べるとかなりパワフルですね。R8のこのエンジンは直噴化していることや排気量、パワーとスペック面では911に勝っていますね。

東京モーターショー アウディR8リア画像

R8のリアビューです。こうやってみると中々迫力あるリアビューですが(フロントもそうなのですが)なぜかあまりオーラは感じませんでしたね。綺麗にまとまり過ぎているという意味では、かつてのNSXに似た「普通感」が漂っているように思うのは私だけでしょうか。

東京モーターショー アウディRS6画像

最後におまけ・・・というには大物のRS6アバントです。A6のデザインは間延びしているようであまり好きではないのですが、さすがにRS6は格好良いです。このデザインに白の展示車というのも中々goodですネ。アバントの発表が先というのもアウディらしいですよね~。

クワトロGmbHが手がけるRS6アバントのエンジンは5.2リッターV10エンジンにツインターボが組み合わされ、パワーはアウディ最強の580馬力、650Nmを発揮。0-100km/h加速は4.6秒を誇る化け物です。まぁtotoBIGでも当たらない限り買うことは無さそうです^^;

関連記事:東京モーターショー2007の開催日・出展車情報など
関連記事:ついに正式発表!新型アウディ A4 1.8T
参考記事:東京モーターショー2007 アウディ R8
参考記事:アウディ・ミッドシップスポーツカーR8発表