【2007年F1】キミ・ライコネンが大逆転で初タイトル獲得
2007年F1最終戦ブラジルGPにおいてキミ・ライコネンが優勝し、初のワールドチャンピオンを獲得しました。これでフェラーリはコンストラクターズだけでなく、ドライバーズポイントでもTOPを獲ったことになり、久々のダブルタイトル獲得となりました。
今回のブラジルGPはルイス・ハミルトンによる、史上初のルーキーチャンピオン、初の黒人ドライバーチャンピオンがかかっていただけに注目もこちらに集まり、ポイント上も有利な状況にあるハミルトンと二年連続ワールドチャンピオンを獲得しているフェルナンド・アロンソの一騎討ちになるかと思われましたが、結果は幸運もあり最も不利だったライコネンが大逆転でワールドチャンピオンを獲得することになりました。でも今シーズンだけでなく、今まで散々不運な目に遭ってきたライコネンが獲るべきタイトルをやっと獲ったとも言えますよね。
やはり今回のポイントはレース序盤に起きたハミルトンのマシンのスローダウンが全てでしょうね。ギアボックス系のトラブルと思われるスローダウンで、ハミルトンは4位から一気に18位まで後退。なんとかマシンも自然回復し、怒涛の追い上げもかなわず最終的には7位に終わりドライバーズポイントでライコネンに1ポイント及ばず、アロンソと同ポイントでシーズンを終えました。ただ、この怒涛の追い上げ劇は彼が運だけでなく、運と実力と熱いハートを備えた素晴らしいドライバーであることを示したと思いますね。来年以降、F1が更に面白くなりそうです。
2007/10/23 追記
BMWとウイリアムズの違反と年間チャンピオンの行方
BMWとウィリアムズがレギューレーションより低い温度の燃料を使用していたとされる問題で、スチュワードのMTGの結果ペナルティが科せられなかったことに関して、マクラーレンが控訴する構えを見せています。マクラーレンの主張が通るとポイント差の関係でルイス・ハミルトンがドライバーズポイントでTOPになり、ライコネンの初タイトルが消えてしまうので結構大きな問題なのですが・・・マクラーレンの両ドライバーはこのマクラーレンの動きに反対のようです。以下、引用コメントです。
フェルナンド・アロンソ
「2007年ワールドチャンピオンにふさわしいのはライコネン。もしルイスがこんな形でタイトルを取るようなことがあれば、僕はこのスポーツ自体に困惑するよ」とコメント。
アロンソが言うと「ハミルトンだけにはタイトル獲らせたくない」という風に聞こえてしまいますね。今期の彼の言動は一環して見苦しいものでしたから・・・
ルイス・ハミルトン
「間違ってるよ。僕はトラック上でタイトルを取りたい。誰かが失格になった後、繰り上がるようなやり方は望んでいない。終盤で最もいい戦いをしたのはキミだった。それが取り上げられてしまうのはこのスポーツにとって損失だ」
相変わらず、やらしいまでの優等生発言(笑)。このやらしさが結構好きだったりします。
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