スバル レガシィのボクサーディーゼル エンジン
スバルがボクサーディーゼルを開発中だという話は聞いていましたが、どうも想像以上に出来が良いようです。
水平対向エンジンとディーゼルの相性
元々、水平対向エンジンは直列4気筒やV6エンジンに比べて上下方向の振動が少なくなるメリットがあるのですが、エンジンの構造上車体幅を拡張しない限りショートストロークになってしまうため、ある程度のパワーを搾り出そうとすれば高回転型エンジンになりがちで、トルクも同クラスと比べ細くなりがちです。このようなことから水平対向のディーゼルが無事に完成すれば、このようなボクサーエンジンの特性を生かしながらもディーゼルならではの低回転での高トルクが期待できるので面白いエンジンができると思っていました。
ただ最近主流になりつつあるコモンレール式のディーゼルエンジンは精緻な燃料噴射が必要だったり、特にスバルの場合は求められるエンジン強度をコンパクトな水平対向エンジンで実現しなければならないなど、技術的にもハードルが高いと思っていたこともあり、そんな簡単にはいかないだろう・・・と思っていたのですが、スバルの技術陣はこれらの課題を全て解決してきたようです。いや、全くもって素晴らしい!
燃料噴射システムはメルセデスのディーゼルモデルなどに搭載されているボッシュ製ではなく、噴射圧1800barのデンソー製のコモンレールシステムのようで、このコモンレールシステムは今後スバル車だけでなくトヨタの各車種にも展開されていく可能性がありますねぇ。
最近車の話題にアンテナを張っていなかったせいか、職場の喫煙所で某GM殿から「新しいボクサーディーゼルが凄いらしい」と言う話を聞くまでここまで開発 が進んでいることさえ知らなかったのですが・・・いやはや、スバルは最初からきっちり仕上げてきたようで非常に楽しみですね。実はこの職場の方は現在アウ トバックを乗られているので、この新しいディーゼルボクサーにも興味深深の御様子・・・。ガソリン高騰の今、とても注目されるエンジンであることは間違いな さそうです。
スバル レガシィ ボクサーディーゼルの欧州、そして日本発売時期
新開発のボクサーディーゼルはまず最初に今年(2008年)の春、欧州でレガシィに搭載されて発売されるようです。日本国内での販売時期は未定のようですが、2010年初旬頃には国内でも発売されるのではないかと言われています。