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欧州型鉄道模型

2009年5 月 4日 (月)

メルクリン破産申請と周りの反応について

子育ての関係(というより子供に破壊される恐れがあるのでsweat02)でメルクリンからすっかり遠ざかってしまっています。最近思いがけない所でメルクリンの話題が出たので少し書いてみます。

私の場合、メルクリンユーザーの知り合いはWebサイトで知り合った方々以外にはいないのですが、最近仕事関係で知り合った方と飲んでいるときに「いずれ鉄道模型やりたいけどなぁ・・・」とおっしゃってて、私がメルクリンを少しかじっていることを話すと猛烈に食いついてきました(笑)。

気になったきっかけは残念なことに例のメルクリンの破産申請のことがあったかららしく、彼が言うには優雅な老後をメルクリンのような本格的な鉄道模型をやりながら過ごしたい・・・という夢があったからとのことでした。

自分自身も数年前に思い切ってメルクリンを始めるまでは同じような思いを抱いていたので、なんとなく共感するところがあったんですよね。

幸いなことにメルクリンはその後も、多少の混乱はあったものの夏に向けての新モデルなど明るい話題も出てきていますので、事業継続には今のところ問題なさそうでほっとしています。

で、私のメルクリンライフですが・・・せっかくHAGRe460(こだわりのVetro Swiss広告車両)のmfxデコーダー版を特注したのですが、まだ一回しか走らせてません。そのうちこのあたりの車両も紹介していきたいと思います。

2007年12 月15日 (土)

メルクリン(39579) DB BR103.1

ドイツの電気機関車というとDB(ドイツ鉄道) BR 103.1を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。何を隠そう、私がメルクリン(というよりも欧州型鉄道模型)を始めたいと思った最大の動機がこのBR103.1の鉄道模型がどうしても欲しかったからということがあります。

卵型で流麗なデザインを誇るDB BR103.1はドイツ本国だけでなく、日本をはじめとした世界中で人気のある電気機関車です。103.1という形式名は知らなくても「ラインゴルトを牽引していた小豆色とクリーム色の電気機関車」ということで記憶されている人も多いのではないでしょうか。すでに第一線は退いていますが、人気だけでなく実力も中々のものでTEE及びF-Zug(後年のIC/ECに相当)の最高速度を200km/hに引き上げられるべく、ドイツ鉄道の次期主力機として開発された電気機関車でした。

後継のBR120に不具合が多かったこととBR103.1の機関が思いの他丈夫で良好だったことから、つい最近まではドイツでも一部区間で走っていたようですが、現在はほとんどが廃車されていると聞いています。残念な話ですが、熱心なファンが動体保存しているとか・・・。

それでは本題のメルクリンの103.1モデルの紹介をしたいと思います。下の画像がメルクリンが2003年のインサイダーモデルとして発売したBR103.1の137号機モデル(39579)です。

メルクリン(39579) DB BR103.1

私がメルクリンを始めたのが2006年の秋だったのですが、この当時はTEEカラーのBR103.1はメルクリンのカタログモデルから落ちており、発売から三年経ったインサイダー限定モデルが手に入る可能性があるモデルの中で一番魅力的に思えたので方々で探していました。結局USのe-bayで割安で出品されていたものを購入できました。

このメルクリンの39579というモデルはメルクリン初のパンタグラフ昇降機能を搭載しているモデルで、サウンド機能などは省略されているものの車体のディテールやLEDランプの照度など含めて中々満足度の高いモデルになっています。やはり金属製ボディはいいものです。

メルクリン(39579) DB BR103.1パンタグラフ画像

パンタグラフはシングルアーム形状のタイプで、昇降機能はピエゾモーターを採用しています。昇降速度は速すぎず、遅すぎずで良いのですが片方のパンタグラフのみ動きがギクシャクしているのが唯一残念な部分でしょうか。これは個体差というよりも構造上の問題のようですのでしょうがないですね・・・。ちなみにこのピエゾ素子を用いた機構、技術的にはドイツが一番進んでいるらしく、ここ数年のメルセデスベンツBMWの直噴エンジンにもこのピエゾ素子を用いたインジェクションシステムが採用されていたりします。

関連記事:メルクリンの長所
参考記事:So-net blog:Spielkiste:BR 103 137-6 / DB Ep.IV

2007年9 月 8日 (土)

製造メーカーによる客車スケールの違い

メルクリンが他のヨーロッパ鉄道模型メーカーと大きく違う部分に、Rのきついカーブでも曲がれることを考えた模型デザイン思想があります。これはどのような結果として現れていたかと言うと、走破性を高めるために客車のスケールのうち全長方向を切り詰めるということになっていました。ただ、このメルクリンの数少ない「デメリット」も最近では無くなりつつあることは書いて置くべきでしょう。

私は最近始めたので古い時代の客車模型のことはよくわかりませんが、私が所持しているメルクリンの客車群のうちほとんどが全長27センチのショートスケール客車です。欧州鉄道に詳しい方なら、実際の欧州の客車が全長方向に非常に長い規格で作られていることは御存知かと思います。確かに模型という玩具の性格上、リアリティを求めれば走破性やシステムの優位性などよりもROCORIVAROSSIなどのフルスケール模型に興味をそそられる気持ちは分からなくもありません。

ただ、嬉しいことに最近のメルクリンの新作客車はほぼフルスケールといっても差し支えない28.2センチモデルが主流になりつつあります。この新スケールのモデル達はメルクリンの持っている走破性と高い質感を維持したまま、模型としてのリアリティと精緻なディテールの向上を両立してきているのです。以前はこのディテールの部分でも他社に比べて劣る部分があったことは事実ですが、最近ではこの分野でもNo1になりつつあるのではないかと個人的には思います。

次回からはこれら、具体的な機関車・客車の紹介と最近のメルクリン製品の紹介などもしていこうと思います。

2007年8 月17日 (金)

メルクリンとは

本日から欧州型鉄道模型について初心者の方でも分かるガイド的なブログを始めようと思います。中でもここで取り上げるのは歴史的にも最も古くからあり、システム的にも最新のデジタルシステムである「systems」を利用できるメルクリン社の鉄道模型と、メルクリン社のシステム上で稼動可能なスイス型鉄道模型を取り扱うHAG社の製品を中心に紹介していきます。

日本ではNゲージなどが主流になっていますが、このブログで取り扱うのは車両サイズ的にもNゲージなどよりも大型のHOゲージと呼ばれる規格です。私自身もHOゲージは車両が大きいため、日本のような家屋が狭い環境だと遊び辛いのでは?と思われる方も多いかと思います。ただ実際に欧州型鉄道模型、特にメルクリン社のような優れたシステムを持つ模型の場合このようなデメリットは非常に小さくなるものです。

私自身も始めてから丁度一年程度の初心者なので、これから鉄道模型を始める方にもメルクリンを選んだ場合のメリットなども把握しやすいサイト構成にしようと考えています。最初はメルクリン社の製品の特徴や、最新システムである「systems」の解説。また模型だけでなく欧州鉄道全般についても綴っていこうと思います。